【ヒュンダイ→ヒョンデに改名?】日本発売秒読み 燃料電池車「NEXO(ネッソ)」に乗ってみた 日本価格キー

公開 : 2020.10.02 05:50  更新 : 2022.03.25 18:51

ヒュンダイは2001年に日本で販売開始。不振により2009年に乗用車部門の撤退。それから11年。ヒュンダイの乗用車が再び、日本市場で販売されようとしています。燃料電池車「NEXO(ネッソ)」に試乗しました。

意外と高い? ヒュンダイの世界評価

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

ヒュンダイは2001年に日本での販売を開始し、販売不振により2009年に乗用車部門の撤退を決めた。

日本では「売れなくて撤退した韓国メーカー」というネガティブな印象を持つ人が多いかもしれないが、グローバルでは巨大な自動車メーカーである。

超人気グループ「BTS」が現代自動車の広報大使をつとめている。
超人気グループ「BTS」が現代自動車の広報大使をつとめている。

2019年の世界販売台数は440万台超でフォルクスワーゲントヨタ日産三菱ルノーホンダに続く世界第5位。フォードやGMよりも販売台数が多く、世界的にでは人気のブランドだ。

以前AUTOCAR JAPANに記事として書いたが、ヒュンダイの高級車ブランド「ジェネシス」はJ.D.パワーの「2020自動車耐久品質調査」において、今年初めてレクサスを抜いて1位に輝いている。

なお、日本において乗用車は2009年11月末に販売中止となったが、同年2月より大型バス「ユニバース」の販売を開始。

インバウンド急増で観光バス需要が高まったこともあり、2008~2019年の11年間で769台のヒュンダイ製バスの新規登録が行われた。※JAIA(日本自動車輸入組合)の統計より2019年は40台を新規登録し、前年の12台から大幅にアップしている。

そして、乗用車の撤退から11年。ヒュンダイの乗用車が再び、日本市場で販売されようとしている。

そのクルマとは水素を燃料とした燃料電池自動車「NEXO」(ネッソ)。

現代自動車ジャパンは、9月末現在も日本での販売について公表していないが、発売開始は秒読みとされる。

NEXO(ネッソ) 日本披露は今年2月

ネッソは2018年1月のCES(世界最大級の電子機器見本市)でワールドプレミアとなった。

日本での公開は今年2月。2月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催された「第16回国際水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2020~」にヒュンダイがNEXOを展示している。

韓国語読みでは「NEXO=ネクソ」だが、公式に「NEXO=ネッソ」に表記が変更された模様。
韓国語読みでは「NEXO=ネクソ」だが、公式に「NEXO=ネッソ」に表記が変更された模様。    加藤博人

ちなみに、韓国語読みでは「NEXO=ネクソ」だが、この時から公式に「NEXO=ネッソ」に表記が変更された模様。

日本のイベントにナンバーを付けて登場したことで、「ヒュンダイが再上陸?」とクルマ好きの間では話題になった。(ちなみに車検証の初度登録は2020年2月20日となっているので、イベント直前に登録が完了したことになる)

4月21日からは現代自動車のグローバルブランドアンバサダーである「BTS」(防弾少年団)が出演する水素キャンペーンの動画配信を開始。

BTSは今年1月の第62回グラミー賞でもネッソで登場している。

6月には現代自動車ジャパンがツイッターにて公式アカウントを開設し、同時にエニカでネッソの貸し出しを開始した。

9月16日~22日には代官山T-SITEにて一般向けの展示会も開催された。期間中、会場ではBTSグッズが毎日配布され、連日若い女性ファンを中心にファンが詰めかけた。

日本での発売発表が秒読みとされるFCVネッソとは、どんなクルマなのか。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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