【本格オフローダー対決】ディフェンダー x Gクラス x ラングラー オンとオフの1番は 中編
公開 : 2020.10.11 11:50 更新 : 2022.08.08 07:37
ルーフやドアを外せるラングラー
textMatt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
筆者はこの採石場跡のオフロードコースを、昨年フォード・レンジャー・ラプターでアタックした。その時は大きな池ができていて、渡河深度は850mmもあるのに、車内に水が入ってきてしまった。ドアを開けて、排水したほど。
しかし今年の今日は、カラカラ。ドアがなくても問題なく走れるだろう。
実際、ラングラーはルーフを外して走った。8本のボルトを緩めれば、クルマから取り外せる。作業時間は5分ほど。ドアを外すのも簡単だ。
乗員をむき出しにできるボディ構造と、残されるロールケージを見れば、ジープの設計目的は明らか。ホイールを守るプラスティック製のオーバーフェンダーも、機能の1つ。足元が極めて悪い荒野を、切り開くために作られている。
コストやパッケージ、シンプルな構造で、1941年にジープというブランドを築き、オフローダーの代名詞になった。ボディパネルを傷めることなく、オフロードを突き進めるという事実。意図は明確だ。
ラングラーはルビコンと呼ばれる仕様で、最もハードコアなモデル。前後のアクスルはより高性能なものが与えられ、超ローレシオといえるクロールギアと、無骨なBFグッドリッチ製のオフロードタイヤで武装する。
残りの2台は、オフロード重視のタイヤではない。今回は、タイヤの性能にできるだけ依存しないルートを設定した。
続きは後編にて。