【早くもオークションに】フェラーリの新型車「ローマ」 チャリティで出品 外装色はビアンコ・イタリア

公開 : 2020.10.02 20:10  更新 : 2021.10.11 09:35

フェラーリ・ローマが、早くもオークションに登場。フェラーリ社の協力のもと、チャリティの競売がオンラインで開催。世界的に人気の高いローマだけに、どこまで値を上げるか注目されます。入札は10月29日まで。

Ferrari Roma オークション

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:RM Sotheby’s

現在最も注目されているフェラーリといえば、エレガントなスタイリングで8気筒フロント・エンジン・クーペという新境地を切り開いたローマに他ならない。

そのローマが、RMサザビーズによるオンラインのチャリティ・オークションに出品されることになった。

オンラインのチャリティ・オークションに出品されるフェラーリ・ローマ
オンラインのチャリティ・オークションに出品されるフェラーリ・ローマ    RM Sotheby’s

ア・フェラーリ・トゥ・ベネフィット・セーブ・ザ・チルドレン(A Ferrari To Benefit Save The Children)と題されたオークションは、RMサザビーズとフェラーリ社のコラボレーションにより実現したもの。

ロックバンドの「マルーン5」のリードシンガーであり、フェラーリ・エンスージァストのアダム・レヴィーンと、彼の妻でファッションモデルとしておなじみのベハティ・プリンスルーによりプロモーションが行われる。

極初期生産車を提供

出品されるフェラーリ・ローマは、2021年モデルとして生産される極初期の1台。ビアンコ・イタリアの外装色に、ボルドー・レザーの内装というコンビネーション。

フェラーリのニューモデルでは、早い生産ロットを確保できるのは、特別なカスタマーに限られるが、今回はすぐにローマを手にできる絶好の機会となるわけだ。

本チャリティ・オークションは10月22日から29日まで入札を受け付ける
本チャリティ・オークションは10月22日から29日まで入札を受け付ける    RM Sotheby’s

ファクトリーでのライン・オプションも満載で、外装ではカーボン製のフロント・スポイラー、リア・ディフューザー、アンダー・ドアカバーに加え、20インチ鍛造ダイアモンド・ポリッシュ・ホイールを装備。

内装/メカニカル面は、助手席ディスプレイ、マグネライド・サスペンション、スポーツ・エグゾースト・パイプ、ハイパワー・オーディオなども備わり、希望小売価格は34万7995ドル(約3676万円)になるという。

なお、オークションに出品されるローマは、シャシーナンバーも決まり現在マラネッロにおいて製作中。ここでは同仕様のプロモーション用車両の画像を参考としてご覧いただこう。

過去には10億円超えも

オークションは10月22日からRMサザビーズのウェブサイト上でスタートする予定で、10月29日に締め切られる。

入札できるのは残念ながら北米在住者に限られ、フェラーリ・ノースアメリカの正規ディーラーを通して登録することが条件となる。

出品車両の実車は、ビアンコ・イタリアのボディカラーにボルドー・レザーの内装という仕様
出品車両の実車は、ビアンコ・イタリアのボディカラーにボルドー・レザーの内装という仕様    RM Sotheby’s

オークションの収益金が寄贈される「セーブ・ザ・チルドレン」は、1919年に英国で設立された子ども支援の国際NGOで、以来10億人を超える子供たちを支えてきた。

これまでフェラーリが車両を提供してきたチャリティ・オークションでは、近年ラ フェラーリ・アペルタが約10億7700万円というとてつもない額で落札されている。

納車待ち1年以上が当たり前というフェラーリの新型車。今回の車両はすぐ乗れるという特権がつくのだから、どこまで値上がりするのか注目したい。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事