第3世代のミニが公開
公開 : 2013.11.19 23:00 更新 : 2017.06.01 02:14
BMWは第3世代となる新しいミニを、オックスフォード工場で公開した。F56というコードネームで開発されてきた3ドア・ハッチバック・モデルは、進化したスタイル、新技術の導入、そして大きくなったスタイリングを特徴とする。また、新しいプラットフォームと3気筒エンジンが大きな話題でもある。この新しいミニは、東京モーターショーおよびロサンゼルス・モーターショーで同時に公開されるが、それに先立って、オックスフォード工場でお披露目されたことになる。
イニシャル・レンジはクーパー、クーパーD、クーパーSの3モデルで、価格は£15,300(246万円)からとなっている。
ミニはこの新型を「最初から最後まですべてが完全に新しいモデル」と呼んでいる。と同時に「よく知られているミニを、更に強化したモデル」とも呼んでいる。
新しいミニのサイズは、全長が3821mm、全幅が1727mm、全高が1414mmで、旧型よりも98mm長く、44mm広く、7mm高い。ホイールベースは42mm長くなった2495mm。トレッドはフロントが42mm、リアが34mm増加している。これらの増加はキャビン・スペースの向上に役だっている。また、ブートスペースも30%アップした211ℓとなっている。
エンジンは、クーパーが1.5ℓ3気筒、クーパーDが1.5ℓ3気筒ディーゼル、そしてクーパーSが2.0ℓ4気筒となっている。すべてのエンジンがターボチャージャー付きで、アイドリング・ストップ・システムを持つ。ユーロ6対応で、より低回転でピーク・パワーとピーク・トルクを発し、しかも燃料効率は27%アップしているという。
£15,300(246万円)のクーパは、パワー、トルクが134bhp、22.4kg-mで、22.2km/ℓの燃費と105g/kmのCO2排出量を持つ。
£16,450(265万円)のクーパーDは、パワー、トルクが114bhp、27.5kg-mで、28.6km/ℓの燃費と92g/kmのCO2排出量を持つ。
トップ・モデルとなるクーパーSは、£18,650(300万円)という価格で、189bhp、28.5kg-mというパワー、トルク。17.6km/ℓの燃費と133g/kmのCO2排出量を持つ。
すべてFWDで6速マニュアルが標準、6速オートマティックがすべてのモデルにオプションで用意される。但し、6速オートマティックを選んだ場合、CO2排出量は増し、クーパーDでは100g/kmとなる。また、オートマティック・モデルには、パドル・シフトを備えるスポーツ・バージョンもオプションとして設定される。
ミニはこれ以外のエンジンを公表していないが、3気筒のOneおよびOne Dが2014年中に発表され、クーパーSDおよびJCWバージョンが2014年後半に追加されることとなろう。
プラットフォームはUKL1と呼ばれる新しいプラットフォームで、これは新しいミニのほか、FWDのBMW、2シリーズのアクティブ・ツアラーなどにも使用される。このプラットフォームは異なるホイールベースとトレッドに対応するもので、4WDやEVにも適合可能なもの。フロントがマクファーソン・ストラットで、リアがZアクスル・マルチリンクというサスペンション・レイアウトを持つ。サスペンションはアルミニウム製で、重量が軽減され強度が上がっている。クーパー・モデルの車重は1085kgとなっている。ミニとしては初の装備となるバリアブル・ダンパー・コントロールはオプション。このバリアブル・ダンパーは、コンフォートとスポーツの2つのモードを持つ。
クーパーとクーパーDは標準で15インチ、クーパーSは16インチ・ホイールを履く。最高18インチがオプションとして用意される。
スタイリングは2011年に公開されたロケットマン・コンセプトの影響を受けたLEDヘッドライト・リングを特徴とする。また、リアの新しいLEDテールランプも大きな特徴といえよう。
ミニは大きくなったサイズによって、大人4人とその荷物を積むのに充分なスペースが確保できたと主張している。特に、足元の空間は大きくなった。リア・シートは60/40の分割式で、オプションとしてストレージ・パックも設定されている。
インテリアは、ミニの特徴を引き継いだものだが、そのクオリティは向上している。少なからずコンソール中央の丸いメーターというテーマは残っている。また、インフォテーメント・システムは8.8インチのスクリーンを持つ。また特徴的な装備として、中央のコンソールのトグル・スイッチでフロント・ウインドーを開閉する仕組みだろう。
もちろん、パーソナリゼーション、快適性、コネクティビティ、便利さなどを向上させるオプションが沢山用意されていることは言うまでのもない。