【量産AMG最強の730ps】メルセデスAMG GTブラックシリーズへ試乗 新V8搭載 前編

公開 : 2020.10.18 10:20

レーシングカー的なインテリア

4.0LのV8エンジンは、2m近くあるボンネットの後ろ側に載っている。大きく空いたフロント部分には、冷却系のシステムが収まる。フロアが完全にパネルで覆われていない理由でもある。

ミドシップのようにエンジンが乗員の後ろにある場合、エンジンルームへ空気を導くのは少し難しい。逆に空気を外に出すのは、簡単になる。

メルセデスAMG GTでは、エンジンはフロントの低い位置にレイアウトされ、その後ろに7速デュアルクラッチATが組まれる。運転席と助手席は、大きなパワートレインの両脇に収まる。

インテリアは、かなりレーシングカー的。シートはサイドサポートが高く、容赦なく身体を固定してくれる。ハーネスを締める前に、ドアは閉じておかないと手が届かない。

ドライバーズシートに座る。小さなシフトレバーと、ドライブモード・オプションがセンターコンソールに並ぶ。アルカンターラに似たダイナミカ素材が巻かれたステアリングホイールには、シフトパドルとショートカットボタンが付いている。

ドイツにあるラウジッツ・サーキットは、やや路面が荒い。ダンパーの設定は、レースよりスポーツ・モードの方が良いようだ。

コイルオーバー・サスペンションは新しくなっているが、アダプティブ・ダンパーは残された。一般道も大丈夫だとメルセデスAMGは話すが、毎日乗りたいとは思わないだろう。

今回はサーキットのみでの試乗。一般道での走りは別の機会に試すしかない。でも、サーキットを走らないドライブ旅行なら、より適したグランドツアラーはほかにもあるはず。

この続きは後編にて。

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