【ハードなレース仕様に】次期ポルシェ911 GT3 RS、プロトタイプを発見 ニュルブルクリンク
公開 : 2020.10.15 21:40
新型ポルシェ911 GT3 RSのプロトタイプがニュルブルクリンクで目撃されました。アグレッシブなエアロパーツを多数装着し、サーキット走行に特化しています。エンジンは4.0Lフラット6が搭載されます。
巨大なリアウイングが特徴的
ポルシェは992世代の911のバリエーションを積極的に展開している。なかでも最もサーキットに焦点を当てた新型GT3 RSがニュルブルクリンクに登場した。
今年の初めには公道でプロトタイプが目撃されているが、今回はマクラーレン620Rのライバルとして全力でアタックしている様子が撮影された。デビューは2021年になる可能性が高い。
このモデルが普通のGT3ではないことは、特注のマウントを備えた巨大なデュアルウイングスポイラーを見れば一目瞭然だ。本格的なレーシング仕様の911と同等のダウンフォースを発生させることを目的としている。
また、リアバンパーのデザイン(ディフューザーエレメントを採用)やセンター2本出しのテールパイプなども標準モデルとの違いとして挙げられる。ボンネットとフロントバンパーに設けられた冷却用の通気口や、フロントスプリッターの大型化なども特徴的だ。
新型GT3 RSの性能についての詳細はまだ明らかにされていない。しかし、昨年、991世代の911スピードスターに初めて搭載された自然吸気4.0Lフラット6エンジンを使用することがわかっている。
510psと47.8kg-mを発揮し、9000rpmまで回る。トランスミッションはマニュアルだ。標準のGT3がそれに近いモデルになると予想されているが、先代のGT3 RSが520psを出していたことを考えると、新型ではさらに出力を引き上げて登場すると思われる。
その他の装備としては、911カップレーサーに近い仕様のローズジョイントサスペンションなどが期待されている。インテリアは軽量化のために簡素化され、販売されている911の中で最も軽量なモデルの1つとなる可能性が高い。
GT3 RSが発表される前に、新型GT3を見ることができるだろう。パンデミック関連の遅れを考えると、GT3のデビューは2021年初頭になりそうだ。そのため、確定ではないが、来年の後半にはGT3 RSが登場すると思われる。