【走りと経済性を両立】プラグイン・ハイブリッド 検討したいモデル 11選
公開 : 2020.10.16 11:49 更新 : 2021.03.05 21:37
3. ボルボV90リチャージT6
ボルボが自社モデルにプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載してきた歴史は他社よりも長い。最近のV90リチャージT6は、その中で最も成功したモデルであり、傑出したオールラウンダーである。
このクルマのバッテリーは11.6kWhと控えめだが、58kmの電気距離と340psの出力は、ゼロエミッション走行と必要に応じて十分以上のパフォーマンスを発揮することを意味する。
上記のスコダは、より安価で室内も広々としているが、快適性ではV90 T6に水をあけられている。四輪駆動で購入できることも特徴の1つだ。
また、アウディ、BMW、メルセデスのいずれも、フルサイズかつガソリンエンジン搭載のPHEVをワゴンスタイルでは設定していない(メルセデスはディーゼルハイブリッドのEクラスエステートを販売しているが)。
4. ヒュンダイ・アイオニックPHEV
ヒュンダイ・アイオニックPHEVは、英国市場で定着している選択肢の1つだ。
2018年10月に英国政府が、かつてプラグイン・ハイブリッドに適用されていた1500ポンド(20万円)の税制優遇措置を撤廃したことで、使い勝手、経済性、質感を最もよく組み合わせたものに注目が集まった。アイオニックPHEVがそれだ。
3万ポンド(405万円)未満のPHEVを探している人は多くいるだろうし、この記事を書いている時点でヒュンダイは2000ポンド(27万円)相当の奨励金を提供している。
アイオニックPHEVは、大人4人が乗れる室内空間、たっぷりのトランクスペース、そして特に洗練されていないし刺激的でもないが、不快にさせない無害なドライブ体験を実現している。エンジンと電気モーターの組み合わせには違和感がなくシームレスだ。
電気のみの航続距離はWLTPサイクルで51kmで、十分に経済的に走る。トヨタ・プリウスのような倹約家でもないし、ミニ・カントリーマン・クーパーS Eのようなパフォーマンスもないが、十分な乗り心地とハンドリングを持っている。
5. メルセデス・ベンツE300de
メルセデスは、ディーゼルエンジンと電気を組み合わせたPHEVを販売する唯一のメーカーだ。また、E300deでは、セダンとワゴンのボディスタイルを選択できるのもメリットの1つだ。
電気の航続距離はWLTPサイクルで48kmしかないため、英国では選択するオプションによっては税金面で不利になる可能性もある。
AUTOCARのテストでは、実際に4気筒ディーゼルを動かさずに走れる距離は35~40km程度だった。しかし、たった4気筒しかないにもかかわらず、そのパフォーマンスは驚くべきものだ。
巧みなパワーマネージメントにより、気づかないうちにエネルギーを回収して再利用している。ハンドリングは精巧で、車重2トンのクルマにしてはかなり正確なものとなっている。
例によって、トランク容量は少し減っているが、実用性に優れたクルマであることに変わりはない。ワゴンではなおさらだ。スマートで魅力的、効率的なクルマであることは間違いないだろう。