【価格/サイズ/Mモデルは?】BMW 4シリーズ・クーペ新型、日本発売 420iとM440i xドライブを解説 ハンズ・オフ機能も
公開 : 2020.10.16 10:05 更新 : 2020.10.16 10:21
新型4シリーズ 内装
外観は3シリーズとしっかり差別化された4シリーズだが、インテリアの基本デザインは大きくは変わらない。
メーターパネルには全面液晶のモニターを採用し、センターダッシュ上にはカーナビなどを表示する大型のモニターが備わる。
センターダッシュは少しドライバー側にオフセットしたドライバーオリエンテッドな配置とし、センターコンソールにはATのシフトノブとiドライブのダイヤルなどを配した。
また、ベースグレードの「420i」以外は、センターコンソールにソフト素材が採用されている。
従来型よりサイズアップしたため、居住空間は広くなり、とくにリアシートは快適性がアップしているはずだ。リアシートバックは40:20:40の3分割可倒式で、ラゲッジスペースはリアシートバックを倒さなくても440Lが確保されている。
車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐ「BMWコネクテッド・ドライブ」も標準装備。最新のスマートフォン用アプリ「BMWコネクテッド(iOSのみ対応)」の導入で、より快適でスマートなモビリティライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタントサービスとなっている。スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信したり、また車両のキーの代わりにiPhoneをドアハンドルにかざすことで車両のロック解除/施錠、さらにはエンジンの始動もできる。
また、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナルアシスタント」も装備。ドライバーが名前を自由に付けることが可能で、システムを起動する際に「OK、BMW」だけでなく、「4シリーズ」など、言葉を任意に設定することができる。
新型4シリーズ パワートレイン&シャシー
日本仕様の新型4シリーズ・クーペは、今のところ2.0Lの直4DOHCツインターボのガソリン・エンジンを搭載する「420i」のみ。(M440iに関しては後述する)
最高出力は184ps/5000rpm、最大トルクは30.6kg-m/1350ー4000rpmを発生。3シリーズでも320iに搭載されて定評のある高効率なパワーユニットだ。
組み合わされるトランスミッションは8速AT。駆動方式は、FRのみ。WLTCモード燃費は13.4km/Lを達成した。
それでも基本コンポーネンツは3シリーズと共有しているから、いずれはディーゼルやプラグイン・ハイブリッド、駆動方式についても4WDのxドライブを採用するモデルが追加されることは間違いないだろう。
車体構造は、4シリーズのスポーティな走りに磨きをかけ、クーペらしいダイナミックな走りを実現するために、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化するとともに、高剛性ボディを採用。これにより、ロール剛性の強化や、切れのあるスポーティなハンドリングに加え、衝突時の安全性能も向上させている。
また、アルミニウム材をボンネットだけではなく、エンジンキャリアやエンジンキャリアの接続部に採用することで、ボディ剛性の強化と軽量化という、相反する性能も実現している。