【英国初EVハイパーカー】ロータス・エヴァイヤ グッドウッドで一般公開 1950psで世界130台

公開 : 2020.10.20 20:50  更新 : 2021.04.27 11:59

130台はすべて手作り

パンデミックの影響で、エヴァイヤの納車開始は5か月延期されている。ロックダウン、渡航制限、検疫規則により、ロータスはテストプログラムを継続することができず、制限が緩和されれば再開される予定だ。

世界で最もパワフルな市販車であるというエヴァイヤは、最初の2020年生産分が完売している。その正確な数は明らかにされていない。

ロータス・エヴァイヤ
ロータス・エヴァイヤ

新開発のコンフィギュレーターは、購入時の新たな体験を示している。AUTOCARは今年初め、このハイテクコンフィギュレーターを使ってイメージを作成したり、開発チームに会ったりする機会を得た。

エヴァイヤは、英ノーフォーク州ヘセルにあるロータス本社の「ファクトリー3」と呼ばれる施設で作られている。かつてヴォグゾール・ロータス・カールトンがあったロータス・エンジニアリングの建物を改装した施設で、130台のエヴァイヤは一台一台職人の手により作られていく。

ロータスのCEO、フィル・ポッパムは「わたし達はEVハイパーカーセグメントの先頭に立っています。正々堂々と戦う準備ができています」と述べている。

施設に隣接するロータスのテストコースでは、動力性能のテストが行われている。

ギャバン・カーショウは次のように述べている。

「プロトタイプを使った高速テストは、関わるすべての人々にとって非常に画期的で刺激的な瞬間です」

「あらゆる意味で、真のロータスであることを目指しています。卓越したパフォーマンスで、ハイパーカーに新しい基準を設けます」

ほとんどのサーキット走行試験はヘセルで行われるが、より条件の厳しい他のサーキットも使用されることとなっている。

「今後数か月にわたって、いくつかのプロトタイプが公道を含む何千マイル、何百時間ものドライブ評価を行います」とロータスは述べている。

車両価格は204万ポンド(2億7000万円)から。

四輪駆動、173.3kg-mのトルク、トルクベクタリングを備え、0-100km/h加速は3秒未満、0-300km/h加速は9秒未満、最高速度は320km/h以上という途方もないパフォーマンスを有している。

ロータス史上最高の運動性能

タイプ130と名付けられたエヴァイヤは、ジーリーの下でロータスが初めて発表するニューモデルであり、ラインナップの頂点に立つ存在となる。

全長4.59m、全幅2.0m、全高1.12mとロー&ワイドなスタンスを持ち、ロータスによれば、「現代的な新しいロータスのデザイン言語の始まりを示す」という。

ロータス・エヴァイヤ
ロータス・エヴァイヤ

ロータスのデザイン・ディレクターであるラッセル・カーは、次のように語っている。

「われわれはピュアでシンプルでありながら、高級かつ優美なクルマを求めています。外装については『守るべきロータスのDNA』であるリアの膨らみを残しました。車内からボディのコーナーが見えることは車両感覚を掴む上でも重要でしょう」

「キャビンはフェンダーより内側の低い位置に配置しました。これは運動性のために非常に重要です。低いキャビンと張り出したフェンダーにより、視覚的にも重心位置の低さが感じられるでしょう」

デザインは非常にシンプルなものだが、ボディ上下の整流やリアのスリークォーターに取りつけられた大型エアスクープなどにより空力性能を追求している。

このデザインの実現には電動パワートレインが一役買っているという。

「電動化はわれわれに高い自由度を与えてくれます。バッテリーの搭載位置は今までエンジンがあったところとは違いますが、その利点を可能な限り活かしています」

ロータスは搭載するモーターの数やその位置について明かしていないが、バッテリーは70kWh、最大350kWでの充電が可能で、18分間の充電でWLTPサイクルの航続距離は約400kmとなっている。充電ポートはリアにある。

シャシー、ボディともにカーボン製だ。軽量化はロータスにとって中心的な要素であり、エヴァイヤはバッテリー容量が多いにもかかわらず、バッティスタやC_Twoより数百kgも軽い。それでも1680kgとなると、ロータス史上最も重いモデルになる可能性が高い。

ただしロータスは「同社の走りに新たな基準を打ち立てる」とし、「ロータスのロードカー史上最も運動性能が高い」とも述べている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事