【ファッショナブル・チョイス】シトロエンC3 1.2 ピュアテック110へ試乗 小変更 前編
公開 : 2020.11.05 10:20 更新 : 2022.02.24 19:22
華やかな車内デザインに快適なシート
インテリアには角の丸い長方形が多用され、デザインは華やか。フォード・フィエスタやフォルクスワーゲン・ポロのような、単調な雰囲気とは大きく異る。
試乗車はフレア・プラス。ダッシュボードにはテックウッドと呼ばれる、鮮やかなチーク風の木目調パネルがあしらわれ、3色の生地が用いられたアドバンスド・コンフォートシートが付いていた。確かに、座り心地は快適だ。
シトロエンC3は、オペル・コルサとエンジンを共有するが、同クラスの中では運転席周りは広々としている。レザー製のドアハンドルを採用したり、スイッチ類の数を減らすなど、スッキリとしたデザイン処理のおかげだろう。
インフォテインメント・システムも、グループPSAのモデルと共有するが、シトロエン流のシンプルでクリアな操作画面を採用。わかりやすく反応も良く、走行中でも操作しやすい。タッチモニターに集約したモデルの中では、扱いやすい部類に入る。
リアシートの広さは、クラストップには及ばない。荷室は充分に大きいが、開口部の段差が高く、重い荷物の出し入れは少々大変。
都市部を中心に使われるであろう、コンパクト・ハッチバックのC3。定員一杯で長距離を走る機会は少ないはず。しかし、クラスで競合するホンダ・フィットのリアシートや荷室の広さを考慮すると、C3は物足りなく感じてしまうことは確かだ。
この続きは後編にて。