【パワーウエイトレシオ0.67kg】新型ブガッティ・ボライド発表 圧倒的パフォーマンス 量産は未定
公開 : 2020.10.29 18:05
FIA基準の安全装備 レース参戦は?
「ブガッティでの16年間で、これほど極端なコンセプトに取り組んだことはありませんでした」とデザイン責任者のアヒム・アンシャイトは語る。
ボライドは非常に低床で、全高はわずか995mmと、シロンよりも300mm低い。LMP1のレーシングカーのように、上に跳ね上がるドアを備えているし、エアダクトはF1マシンにインスパイアされている。
前後に見られる「X」のデザインテーマは、1947年にチャック・イェーガーが操縦して初めて音速の壁を破った実験用ジェット機「ベルX-1」にちなんだものだという。
性能面では、ブガッティはハンドリングに妥協することなく、理論上の最高速度は500kmをはるかに超えるとしている。さらに驚くべきことに、ル・マンを3分07秒1で、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを5分23秒1で周回することができると主張している。これは、ポルシェ919エボLMP1のラップタイムと数秒しか変わらない。
「ボライドを運転するのは、まるで大砲の玉の上に乗っているようなものです」とヴィンケルマンは語った。
興味深いことに、ボライドにはFIAのレーシング・レギュレーションに適合するように設計された安全装備が搭載されているという。また、ブガッティは1920年代の象徴的なレースカーであるタイプ35についても言及している。
この新型車にレース参加の意図があるのかどうかは不明だが、ブガッティがいずれル・マン24時間耐久レースに参戦するのではないかとの噂は長い間流れていた。
ただ、ボライドが市販化されるのかどうかも不明だ。ブガッティは、生産に入るかどうかは「まだ決まっていない」としており、現時点では「将来の技術のための革新的な情報源」だと述べている。