【グランドチェロキーも電動化】ジープ、本格的な電動化時代 ピュアEVも準備 米ジープ代表が明言
公開 : 2020.10.31 08:50 更新 : 2020.10.31 11:32
ジープ/フィアットなどを傘下に置くFCAジャパンが、メディア向けオンライン意見交換が開催。ジープは本格的な電動化時代へ。明言しました。
ジープ、オンラインでの意見交換開催
ジープにも本格的な電動化の波がやって来た。
それは、世界的なEVシフトのなかで必然なのか? そのなかでジープブランドはこれから、どのように進化していくのか?
日本市場では2020年10月21日、プラグインハイブリッド車「レネゲート4xe」をオンラインで発表し、11月28日から全国のジープ正規ディーラーを通じて販売する。
ジープのラインナップだけではなく、ジープブランドを傘下にもつFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)としても、同社の日本初のプラグインハイブリッド車となる重要モデルだ。
近年、日本ではメルセデスベンツ、BMW、VW/アウディなどのドイツ車、さらにプジョーなどフランス車でもプラグインハイブリッド車やEVのラインナップを拡充している。
ジープとしてはレネゲート4xeのさらにその先、どのような戦略を打ってくるのか、とても興味深いところだ。
そうした中、FCAジャパンが主催するメディア向けのオンライン意見交換が行われた。
ゲストには、ジープブランドのグローバル・プレジデントの、クリスチャン・ムニエ氏を迎えた。
メディア関係者から事前にFCAジャパン宛てに送られた質問にムニエ氏が答えるかたちで進行された。
その中では、日本メディアがあっと驚くような発言もあった。
ブランド戦略のプロがじっくり語る
まず、FCAジャパンのポンタス・へグストロム社長が挨拶した。
レネゲート4xeの日本導入を受けて「FCAとして、最初の電動車を発売したという、重要な時期だ」との認識を改めて示した上で、ムニエ氏を紹介した。
ムニエ氏は2019年5月、現職に着任。同時にFCAグループ執行委員会のメンバーに任命されている。
フォードを経て、2002年に日産に転じ、インフィニティのグローバル・セールス・マーケティング本部のバイスプレジデントや、カナダ日産社長など歴任したブランド戦略のプロである。
へグストロム氏から発言のバトンタッチを受けたムエニ氏は「ジープが日本で高い業績を挙げている。
また、(FCA全体として)電動化で大きな投資としてきており、そうした中で、レネゲート4xeを欧州の次に日本で販売した」と日本市場の重要性を強調した。
次いで、質疑応答に移った。主なものを紹介する。
――電動化に対する強い意識とは何か?
「電動化はジープとしての戦略だ。(企業の環境対応など)コンプライアンスだけではなく、技術開発の活用を(ユーザー及び開発者にとって)エキサイティングで、より楽しく進めていきたい」
「(ジープブランドの商品として求められる)オフロードとオンロード双方での走行性能や、EV走行での十分な航続距離を意識して開発している」