【グランドチェロキーも電動化】ジープ、本格的な電動化時代 ピュアEVも準備 米ジープ代表が明言
公開 : 2020.10.31 08:50 更新 : 2020.10.31 11:32
電動化は今後のジープにとって必然
先の質問に続けるかたちで、
「実は先週、厳しい走行環境として名高い(アメリカ・カリフォルニア州北部のレイクタホ周辺のオフロードルートである)ルビコントレイルで、ラングラー4xeを走行させた」
「フルEVモードでも静粛性が高く、エンジニアたちは非常に満足していた」
――ガソリンモデルと比べて車両重量が300kg重いが?
「クルマの重心が低くなり、走行安定性は上がっている。パワートレインのトルクの改善などにより、トータルとして良いバランスになっており、重量増がネガティブ要因にはなっていない」
――電動化は今後のジープにとってMUST(必然)なのか?
「その通り、MUSTだ。ジープにとって、大きなチャンスになるものであり、電動化は
ジープにとってあるべきものだ」
「ジープとしてのDNAを、さらに築くことができると考えている」
「具体的には、ジープブランドの4つの方向性である、フリーダム(自由)/アドベンチャー(冒険)/オーセンティシティ(本物志向)/パッション(情熱)という価値が電動化で倍増すると思う」
(今後のブランドと商品の方向性として)ジープは世界で最も(環境対応として)グリーンなSUVとなるだろう。
ジープ電動化モデル、続々登場予定
――欧州CO2規制などへの対応は?
マイルドハイブリッド車、レンジエクステンダー、EVなど様々な電動化の方法がある。
――電動化の車種や、いつまでにどの程度の電動化率といった具体的な数字は?
「詳細は申し上げられないが、(グローバルでは)すでに4モデルある」
「中国では2019年に『グランドコマンダー』を投入した。欧州では『レネゲート』と『コンパス』を」
「また、2020年末から2021年にかけて、『ラングラー』を北米から、欧州、中国へと広げる。日本でも需要あれば考慮したい」
「顧客からのニーズがあれば、(各仕向け地で)しっかりと電動化を実行していく。また、(完全なEVである)バッテリーEVの計画もある」
――グランドチェロキーの電動化はどうか? すでにデビュー10年以上経過しているが?
「電動化する。2020年にアメリカを皮切りに世界展開する新モデルに電動化バージョンも加わる」
――PSAとの合弁により、電動化を含めた開発に変化が生じるか?
「きのうプレス発表されているが、PSAとの合併は2021年第1四半期末に完了する」
「もちろん、シナジー効果はあり、ジープブランドにとって有益だが、現状ではこれ以上はお答えできない。来年にお話しする機会があれば……」
以上、世界で最もグリーンなSUV、ジープのこれからに期待したい。