【六本木にオープン】ランボルギーニ・ラウンジ東京 自分だけの1台を作る、アド・ペルソナム・スタジオも

公開 : 2020.11.02 12:16  更新 : 2021.10.11 09:37

ラウンジは、NYに続く2拠点目

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:AUTOCAR編集部/Lamborghini

今やプレミアムクラスのクルマにカタログモデルは実質的に存在せず、納車されるのはオーナーの好みでビスポークされたものが主流になっている。

ランボルギーニも自分だけの1台に仕上げられるパーソナライゼーション・プログラムとして「アド・ペルソナム」が既に用意されている。

ランボルギーニ・アヴェンタドールSドレスト by ヨウジヤマモト
ランボルギーニ・アヴェンタドールSドレスト by ヨウジヤマモト

正規ディーラーのショールームには、画面上でボディカラーやインテリアを確認できるコンフィギュレーターと、主なレザー/ステッチなどの見本が用意され、カスタマーはこれらを見ながら仕様を決めてきた。

より独自性に拘るオーナーは、サンターガタ・ボロネーゼの本社に用意された「アド・ペルソナム・スタジオ」まで出向くという。ここではマテリアル、カラー、組み込むパーツなどの実物を手に取って確認し、専任スタッフと共にイメージする仕様に創り上げていくことができる。

こうしたパーソナライゼーション志向が強まるなか、日本では、東京都の六本木にアド・ペルソナム専用スタジオと、イベント・スペースを備えた「ランボルギーニ・ラウンジ東京」がオープンした。

本社に次ぐアド・ペルソナム・スタジオ

ランボルギーニ・ラウンジ東京には展示スペースに加え、サンターガタ・ボロネーゼ本社以外では初となる常設の「アド・ペルソナム」専用スタジオが設けられている。

日本のカスタマーがサンターガタ・ボロネーゼ本社まで行かなくても、六本木で細部までこだわった自分だけの1台に創り上げることができるようになったのである。

東京都の六本木にオープンした「ランボルギーニ・ラウンジ東京」
東京都の六本木にオープンした「ランボルギーニ・ラウンジ東京」

また、ランボルギーニ・ラウンジ東京のグランドフロアは、ランボルギーニがあるライフスタイルへの入り口とされ、納車セレモニーなどを行う場所としても使われるという。

このほかオーナーにとってランボルギーニに関するミーティングやイベント、そして展示会など幅広く利用できるスペースも用意されている。

山本耀司氏とのコラボ車両も

「ランボルギーニ・ラウンジ東京」のオープニング披露の場では、世界的ファッション・デザイナーの山本耀司氏とコラボレーションした作品と新しいウェア・コレクションも世界初披露された。

山本耀司氏を起用した経緯は、ランボルギーニ社のデザイン・ディレクターを務めるミティア・ボルケット氏が今年のパリ・コレクションを訪れたことから始まる。

サンターガタ・の本社以外では初となる常設の「アド・ペルソナム」専用スタジオが設けられている。
サンターガタ・の本社以外では初となる常設の「アド・ペルソナム」専用スタジオが設けられている。

ボルケット氏はそこで山本耀司氏が手掛けたパワフルな赤と黒のコントラストの作品に感銘を受ける。

さっそく山本耀司氏にランボルギーニのデザイナー・エディションを作ることが依頼され、快諾を得てプロジェクトがスタートしたのである。

ランボルギーニのデザイナー・エディションのワールドローンチは、ランボルギーニ・ラウンジ東京のオープニング内で行われた。この日会場で最も注目を集めたのが、山本耀司氏が手掛けたアヴェンタドールSだった。

初のコラボ作となるアヴェンタドールSは、山本耀司氏の2020-21年秋冬コレクションのテーマである「PARTISAN」のパターンを基に製作されたもの。

エクステリアはイメージ・カラーの赤/黒を基調に、大胆なパターンやドット、漢字をあしらったもので、そのモチーフはインテリアにも反復される。

あわせて山本耀司氏の唯一無二のアイコニックなカプセル・コレクションも初披露され、こちらも大きな注目を集めていた。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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