マツダ3ハイブリッド
公開 : 2013.11.26 19:35 更新 : 2017.05.29 19:13
■どんなクルマ?
東京モーターショーで発表されたマツダ初めてのハイブリッド・モデルがマツダ3(日本名:アクセラ)ハイブリッドだ。2.0ℓ4気筒ガソリン・エンジンと組み合わせられるハイブリッド・システムの電気的なパーツは、トヨタからの供給を受ける。そのハイブリッド・システムはトヨタの最新のハイブリッド・システムではない。1990年代後半の最初のプリウスに使用されたものだ。
それでも、マツダはチューニングとハイブリッド・システムの最適化で最大限のパフォーマンスを持つとしている。バッテリー・パックはニッケル水素で、リアのバルクヘッドの後ろに搭載される。そのため、ブートスペースは107ℓ少ない312ℓとなっている。
■どんな感じ?
マツダはガソリン・エンジンと電気モーターを非常にうまく組み合わせたため、じつにスムーズに動作する。最新のライバルに対しても充分にコンペティティブで、初代プリウスの粗い感じはまったくない。それは、詳細なエンジニアリングのチューニングと、電気的なパーツの煮詰めによってなされたものだ。しかし、まだまだCVTギアボックスとエンジンにはチューニングの余地ありとみた。
確かに充分に滑らからに回るユニットだが、CVTに大きなパワーが送り込まれると、回転が絶えず上下するし、エンジン・ノイズはあまりにも押し付けがましい気がする。更に、タイヤ・ノイズも驚くほど大きかった。確かに、テストしたのが、日本のきれいな舗装路よりもはるかに粗い路面だったというのもあるかもしれないが。
その他の面では、マツダ3の魅力はそのまま引き継がれていた。キャビンのクオリティは高いし、器材の配置なども魅力的。ドライビング・ポジションも視界に優れていた。
ハンドリングを評価するほど激しいテストはできなかったが、それでもマツダ3ハイブリッドは、ターンインも適切で、ロールも良く抑えられていた。シャシーは乗り心地とハンドリングのバランスを上手くとっているように感じられた。
■「買い」か?
英国を始めヨーロッパではハイブリッドが大きな割合を占めることは考えづらい。しかし、このマツダ3が日本国内市場では評価されるに違いないと考える。トヨタ・プリウスに変わるスマートなモデルとしての地位を築くことができるのではないだろうか。
(ジュリアン・レンドル)
マツダ3ハイブリッド
価格 | £15,395(253万円) |
最高速度 | NA |
0-100km/h加速 | NA |
燃費 | 30.8km/ℓ |
CO2排出量 | NA |
乾燥重量 | 1390kg |
エンジン | 直列4気筒1997cc + モーター |
最高出力 | 98bhp/5200rpm + 81bhp (合計135bhp) |
最大トルク | 19.6kg-m/4000rpm + 21.0kg-m |
ギアボックス | CVT |