【M235iやAMG A35を迎撃】新型 アウディS3サルーンへ試乗 親近感な高性能 前編
公開 : 2020.11.07 10:20
A3並みにしなやかさを感じる乗り心地
内装はアウディらしく上質で、造形も美しい。しかし先代のS3は、その時代での先頭を切っていた。インテリアの質感は、もっと高くても良い。ライバルが追いついたともいえるが、フォルクスワーゲン・グループのコスト削減体制が影響しているのだろう。
少なくとも車内は快適で、洗練された印象はある。数時間運転しても安楽なままだ。リアシートも、大人2名が居心地良く過ごせる。S3サルーンの、明確な特長の1つといえる。
今回は市街地からスタートし、すぐに高速道路へ入った。試乗車にはオプションのアダプティブ・ダンパーは備わっていなかったが、A3のSラインのごとく、不足ないしなやかさを実現している。
高性能モデルへ乗っていることを気付かせるように、垂直方向の振動は低速域で強め。ただし衝撃より、サスペンションからのノイズの方が気になるかもしれない。それでも、300馬力以上あるサルーンとして考えれば、快適だといっていい。
オプションとなる、19インチ・ホイールを履いていてもその程度。標準の18インチ・ホイールなら、標準のA3かと思えるほど、しなやかだと推測できる。
これは新しいアウディS3で高く評価したいポイント。ホイールのサイズを落とせば、ロードノイズも軽減されるだろう。
この続きは後編にて。