【テクノロジーの最先端】新型BMW iネクスト、11月11日に公開予定 自動運転も視野
公開 : 2020.11.03 17:07
BMWの次世代EV、iネクストが11月11日に公開されることが分かりました。幅広いモデルに使用可能な最新のプラットフォームを採用し、自動運転も視野に入れるなどBMWの先進技術を満載したモデルとなります。
BMWの未来のモビリティ
先進の自動運転システムを搭載した電動SUV、BMW iネクストが11月11日に発表されることが明らかになった。
iネクストは全く新しいプラットフォームを採用し、BMWグループの未来のモビリティを映し出すモデルとなっている。
2021年の販売開始に向けて、スウェーデンでプロトタイプのテストを行っている様子が昨年公開された。iネクストはX5と同サイズだが、BMWは「プロジェクトi 2.0」を象徴するものであり、新たな「テクノロジー・フラッグシップ」であるとしている。
このプロトタイプは、スウェーデンのアリエプローグにあるBMWの冬期テスト施設で走行しており、2018年に初公開されたコンセプトモデルとの違いがいくつか見られる。
観音開きのドアが従来の方式に変更され、Bピラーが追加されている。カモフラージュされているとはいえ、フロントグリルには自動運転に必要なシステムの多くを収容しているはずだ。
iネクストは、2021年からドイツのディンゴルフィン工場で生産される予定だ。従来の内燃機関(ICE)車、プラグイン・ハイブリッド車、EVを同じラインで生産することができる新しいプラットフォームを採用した最初のモデルとなる。
このプラットフォームは、3シリーズ以降の各モデルに使用され、一部のモデルではリアにエンジンを搭載する構成も可能だ。
柔軟性の高いプラットフォームを採用
BMWは、将来の全モデルを、前輪駆動車用と後輪駆動または四輪駆動車用の2つのプラットフォームのいずれかで生産する。
後者のプラットフォームでは、EVはリア・マウントのドライブトレインが標準となり、後輪駆動レイアウトが採用される。プラグイン・ハイブリッド車は、電気モーターが後輪を、横置きエンジンが前輪を駆動する。
その他、2基のモーターを搭載した四輪駆動のEVと、従来の機械式四輪駆動のICE車がある。
BMWの情報筋によると、EVの最大航続距離はXシリーズでは最大720km、プラグイン・ハイブリッドで約97kmを実現することになるという。
新プラットフォームには、最終的にはドライバーを必要としないレベル5の自動運転を実現するシステムも組み込まれる予定だ。
BMWは2018年のLAモーターショーで、3つの自動運転処理コンピューター「PAD」のプロトタイプを披露した。そのうち最も小さいものは、2021年に初めてiネクストに搭載され、高速道路において最高時速130kmでレベル3の自動運転(ハンズオフとアイズオフ)を実現する予定だ。
レベル4とレベル5の自動運転システムは、2021年にテストを開始することになっている。レベル4は都市部での「ハンズオフ」と「マインドオフ」を目指しており、レベル5は時速70kmまでのドライバーレス走行を実現するという。