【マイチェンの変更点は?】ホンダ・オデッセイ改良新型、デザイン刷新 価格/発売日は? 触れずに開くスライドドアも

公開 : 2020.11.05 11:30  更新 : 2021.10.11 09:36

改良新型オデッセイ 装備

ミニバンらしい機能装備として追加されたものは、まずジェスチャーコントロール・パワースライドドア。

これはスライドドアに流れる青いLEDの光に手をかざすことで、ドアノブに触れることなくパワースライドドアの開閉ができるもの。日本国内では初採用で、標準装備された。

改良型オデッセイのリア両側に標準装備されるジェスチャーコントロール・パワースライドドア。触れずに、開けることも閉めることも、さらには停止させることもできる。
改良型オデッセイのリア両側に標準装備されるジェスチャーコントロール・パワースライドドア。触れずに、開けることも閉めることも、さらには停止させることもできる。    上野和秀/ホンダ

また、パワースライドドアが閉まりきるのを待たずに、ドアクローズ後の施錠が可能となる予約ロックをホンダ車では初採用して標準装備した。

その場に待機せずに離れた位置からのロック確認もできるため、日常の使い勝手を向上させている。

さらに、リアバンパーの下に足先を出し入れするだけでテールゲートの開閉が可能なハンズフリーアクセス・パワーテールゲートをEXタイプに標準装備。

ホンダの先進安全運転支援システム「ホンダ・センシング」は、全車に標準装備する。
衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリング、渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズコントロールといった従来からの機能に加え、新たに後方誤発進抑制機能といったものが追加されている。

改良新型オデッセイ リフトアップシート

マイナーチェンジされたオデッセイではグレードが整理され、標準モデルが廃止されて全車「アブソルート」となった。したがって、従来型では福祉車両のリフトアップシート車は標準車のみに設定されていたのだが、今回エンジン車のアブソルートをベースにしたモデルに変更された。

従来型と同様、リフトアップシート車にはサイド・リフトアップシート車と助手席リフトアップシート車が設定される。

 オデッセイ・アブソルート・サイドリフトアップシート車(プラチナホワイト・パール/内装アイボリー)
オデッセイ・アブソルート・サイドリフトアップシート車(プラチナホワイト・パール/内装アイボリー)    上野和秀

サイド・リフトアップシート車は、2列目左側のシートがリモコン操作で車外の低い位置までせり出して、乗車・降車をサポートする。せり出したシートの両側に空間があるため乗降のサポートが容易なことと、移動中でも隣の席で介護ができる、といったメリットがある。

助手席リフトアップシート車は、助手席が車外にせり出すタイプ。シートの操作は、サイド・リフトアップシート車と基本的に変わらないが、ドライバーとの距離が近く安心感があるとか、視界が広くドライバーとの会話もストレスなくできる、といったメリットがある。

どちらを選ぶかは、要介護者の状態などで決めることになるだろう。なお、サイドリフトアップシート車は7人乗り(2列目キャプテンシート)/FFのみの設定だが、助手席リフトアップシート車は8人乗り(2列目ベンチシート)でFFと4WDが設定されている。

また、オデッセイのインテリアカラーはブラックが基本だが、リフトアップシート車にはアイボリーが設定されている。なお、助手席リフトアップシート車にはサイドエアバッグは装着されず、サイド・リフトアップシート車には足元照明が追加されている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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