レンジローバー LWB 5.0 V8スーパーチャージド
公開 : 2013.11.27 21:45 更新 : 2017.05.29 19:20
■どんなクルマ?
「カスタマーはよりエクスクルーシブでラグジュアリーなレンジローバーを求めている。」とランドローバーのデザイン・ディレクター、ゲーリー・マクガバンは、ロング・ホイールベースのレンジローバーについて語っている。「そして、その手のクルマを望む人々は、リア・シートでドライブを愉しむのだ。」と。
シルキーでスムーズなパワートレイン、見晴らしの良いドライビング・ポジション、ダイナミックなアビリティ、圧倒的な幅といった、非常に高いレベルに洗練されたそれらも、彼らにとっては何の魅力ともならない。彼らは、落ち着いて、寛ぐことのできるステアリング・ホイールが前になシートを求めているのだ。
彼らのためにレンジローバーのロング・ホイールベースは、5199mmという全長を持つスタンダード・モデルよりも200mm長いボディを持つ。そのプラスされた部分のうち、186mmはリア・シートのレッグ・スペースに割り当てられている。
ロング・ホイールベース化は、リア・ホイールの前のボディ・シェルを拡大することによってなされているが、その巧妙な手法によって間延びした感じは一切受けない。言い換えれば、レンジローバーのプロポーションは無傷のままと言える。
エンジンは、英国では来年3月から提供される予定の4.4ℓのSD V8ディーゼルと、今回テストした5.0ℓV8スーパーチャージドの2種類が用意される。
トリムは最高級のオートバイオグラフィーが唯一の設定となる。
■どんな感じ?
ショファーをわれわれが勤める間、本当のレンジローバー・ロング・ホイールベースのオーナーはリア・シートに座って旅の途中にあるはずだ。そして、彼らは決して失望することはない。標準的なベンチシートか、あるいはオプションとなる独立したリア・シートは、標準的なモデルのものよりも8°起こすことができると同時に17°リクライニングすることができる。フロント・シートの後ろにはテレビ画面が装着され、ゆったりと足を前方に伸ばしたまま、それを見ることができる。
乗り心地は素晴らしいのひとこと。凸凹道や壊れかけた舗装路から、高速道路まで安定して落ち着いた乗り心地を提供してくれる。仕事をしても良いし、うたた寝をしても良いだろう。とにかく快適な空間がそこにはある。
また、ショファーを勤めるドライバーにとっても、ドライバーズ・シートは快適そのものだ。その余分なボディ・ウエイトにもかかわらず、通常のモデルのようにドライブができるのだ。直線のパフォーマンスも素晴らしく、ドライビング・ポジションも良く、コーナリングにおいても何の問題も起きない。
■「買い」か?
このレンジローバー・ロング・ホイールベースは、贅沢さにおいてはベントレー・レベルであるし、そのドライビング・レベルはメルセデスSクラスに匹敵するものということができるだろう。
(マーク・ティショー)
レンジローバー LWB 5.0 V8スーパーチャージド
価格 | £105,840(1,744万円) |
最高速度 | 225km/h |
0-96km/h加速 | 5.5秒 |
燃費 | 7.3km/ℓ |
CO2排出量 | 322g/km |
乾燥重量 | 2413kg |
エンジン | V型8気筒5000ccスーパーチャージャー |
最高出力 | 503bhp/6000-6500rpm |
最大トルク | 63.6kg-m/2500-5500rpm |
ギアボックス | 8速オートマティック |