【マイルド・ハイブリッド初採用】英 新型ランドローバー・ディスカバリー デザイン、車載システムを改良
公開 : 2020.11.11 11:20
ランドローバー・ディスカバリーの改良新型が英で発表されました。ガソリンとディーゼルにマイルド・ハイブリッドを初搭載したほか、デザインや車載システムを一新。スポーティな印象を強めるとともに快適性を向上させています。
仕様向上で競争力アップを狙う
ランドローバーは、ディスカバリーに一部改良を施した改良新型を発表した。かつてのベストセラーモデルを一新することで、不振に陥っていた販売を回復させたい考えだ。
エクステリアの小変更、車載システムの改善、新しいマイルド・ハイブリッドシステムの設定など多くの新要素が含まれている。
英国での価格は53,090ポンド(720万円)からで、納車は来年初頭に開始される予定。数多くの変更点があるが、スタイリングに大きな違いはない。
宝石のようなデザインの新しいLEDヘッドライトは、デイタイム・ランニングライトを備え、シーケンシャルウィンカーが導入されている。
フロントバンパーはリフレッシュされ、サイドの通気口の形状が新しくなった。フロントグリルは最新のディスカバリー・スポーツに近いデザインとなっている。19インチから22インチのホイールデザインも一新している。
リアは、フェンダーを囲うように配置されたテールライトと、ディスカバリーのロゴを装着したグロスブラックのパネルが一体となっている。
デザイナーによると、特にリアのデザインは、視覚的にロー&ワイドな印象となるよう意図していたという。しかし、物議を醸しているオフセットされたナンバープレートはそのままだ。
また、グロスブラックのルーフ、トリムパネル、ホイールアーチ、グリルを備えた、スポーティな外観のR-ダイナミックモデルが追加された。
48Vのハイブリッドを初採用
インテリアは、ジャガー・ランドローバー最新のスタイルを反映した。特徴的なのは、「より速く、よりスマートで、より良い接続性」を実現した車載システムPivi Proの導入である。タッチスクリーンは改良前より48%大きく、解像度も3倍だ。
このシステムは、無線でのソフトウェアアップデート機能に加えて、新型ディフェンダーと同じクリアサイト・グラウンドビューの360度カメラを搭載している。さらに、12.3インチのデジタルメーターと新しいヘッドアップディスプレイを採用した。
その他の追加機能としては、Android AutoとApple CarPlayのワイヤレス接続、新しいアクティビティ・キー、スマートフォンのワイヤレス充電器、USBポートの増設、アプリから遠隔で車内を浄化できるエアフィルターシステムなどがある。
さらに、タッチ式ボタンを備えた新デザインのステアリングホイールを採用。2列目シートのデザインも一新し、座り心地を向上させている。
エンジンのラインナップとしては、48Vのマイルド・ハイブリッドシステムが初めて用意された。
ガソリンエンジン搭載車は、300psを発揮する2.0L 4気筒のP300と、360psを発揮する3.0L 直6マイルド・ハイブリッドのP360。ディーゼルは2種類用意されており、いずれも3.0L 直6マイルド・ハイブリッドで、250psのD250と300psのD300。後者は66.2kg-mのトルクを発揮する。
全車にエアサスペンションを採用しており、D250だけがアダプティブダンパーを装備していない。商用車仕様も引き続き用意されており、D300と同じディーゼルエンジンを搭載し、2024Lのラゲッジスペースを備えている。