【アメリカ人の熱狂ぶりは?】新型フォード・ブロンコ 2週間で15万台予約 初代を3Dスキャンしていた

公開 : 2020.11.12 05:50  更新 : 2022.03.25 18:51

3車種そろえるファミリーとして発売

今年はオンライン開催となった世界最大のカスタム&チューニングカーイベントである「SEMAショー」でも、数々の新型ブロンコ用パーツが新たに発表されている。

筆者も90年代前半からたびたび取材に訪れてきたSEMAショーは50年以上続くイベントで、例年10月末~11月上旬にラスベガスコンベンションセンターにて開催される。

2019年SEMAショーでは大々的にブロンコブースも作られていた。
2019年SEMAショーでは大々的にブロンコブースも作られていた。    加藤博人

COVID-19の影響で今年は「SEMA360」という名称で完全オンライン開催となった。リアルで開催されていれば今年のフォードブースは間違いなく、新型ブロンコが主役となっていただろう。

SEMA360のフォードブースに設置されたチャットで、ブロンコの魅力、熱狂の様子を聞いてみた。

「ブロンコは、冒険やアウトドア愛好家のための『BUILT WILD』(=新型ブロンコのキャッチコピー:オフロードを走るために設計されたワイルドなクルマという意味)です」

「伝説のアーリーブロンコが復活しました。その卓越したオフロード能力と頑丈さは議論の余地がありません」

「新型ブロンコのリリースには多くの興奮と熱意がありました。デビュー以来、オンラインでの注文が殺到しています」

「ブロンコには3車種があります。スポーツは小型SUVとして位置づけられており、2ドアと4ドアのブロンコは、より頑丈でオフロード走破も楽にこなせるバージョンになります」

「最も早くデリバリーが始まるのが、ブロンコスポーツでこちらは2020年後半に納車が始まるでしょう」

「2ドアおよび4ドアブロンコは2021年春にデリバリーが開始されます」

最低地上高約30cm、渡河能力約85cm

「注目が集まっているのは『サスカッチ(Sasquatch=雪男、ビッグフットなど)パッケージ』という仕様で、すべてのトリムで利用可能になります」(SEMA360のフォードブース)

「17インチビードロックケーブルホイール付きの35インチタイヤが含まれており、リアロックディファレンシャルやビルシュタインポジションセンシティブモノチューブショック、4.7ファイナルドライブレシオ、高クリアランスフェンダーフレアなど、悪路走破に強い仕様となっています」

フォード・ブロンコ
フォード・ブロンコ    フォード

悪路走破のための各分野の数字も、クラス最高を誇る。ランクルやジムニーですら足もとにも及ばない数字だ。

「わたしたちは最も有能なオフロード車という分野でこの新型ブロンコをアピールしていきたいと思っています」

「94.76:1クロール比、11.6インチ(約300mm)の最低地上高、最大33.5インチ(約850mm)までのウォーターフォーディング(川など水中を走行する場合の最大渡河水深値)も楽にこなします」

「そしてクラス最高のサスペンショントラベル、クラス最高のガソリン駆動の馬力とトルクを誇ります」

最低地上高30cmとはこれまたすごい。オフロード走破性を大きく左右する数字だが、トヨタランドクルーザーで220-225mm、スズキ・ジムニーが205-210mmである。

渡河能力850mmも強烈だ。本格クロカン車と言われるランクルや、メルセデス・ベンツGクラスランドローバーなどでも約700mm、ブロンコのライバルに位置付けられるジープラングラーでも762mmとなっている。

新型ブロンコはオフロード性能を左右する様々なシーンで、クラス最高を誇っていることがわかる。

すでに、新型ブロンコ用に専用開発された200以上のアフターマーケットアクセサリーがあるとこのこと。

ブロンコ初の4ドアモデルでもほぼ同様の悪路走破性を誇るというからすごい。

かなうことなら日本でも買えると嬉しいのだが……。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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