【ハイテクの旗艦SUV】新型BMW iX 発表 510psの次世代EV 発売は2021年後半を予定
公開 : 2020.11.14 18:50 更新 : 2021.06.04 13:20
200kWの急速充電に対応
最上位モデルの4輪駆動ツイン・モーター仕様以外に計画されているバリエーションの詳細は、まだ明らかになっていない。
ピーク回転数までフルパワーを維持するという2基の電気モーターの出力も今のところ不明だが、ウェーバーは、リアモーターの方がパワフルなものになるだろうと述べている。4輪駆動ではあるが、後輪駆動のような走りも可能になると予想される。
最高速度は時速200km以上。複数のバッテリーが用意され、最上位モデルには「100kWh以上」のユニットが装着される。平均消費電力は100kmあたり21.0kWhとされ、iX3の航続距離は460kmであるのに対し、このモデルは600km以上となる。
アルミニウムとカーボンを多用しているにもかかわらず、大型バッテリーを搭載しているため、重量は「2.5トンもある」とウェーバーは明かしている。
新しい充電システムにより、最大200kWのDC急速充電に対応。40分以内にバッテリーを10%から80%まで充電できる。標準の充電器は11kWで、10%から80%まで11時間で充電可能だ。
シャシーはダブル・ウィッシュボーン(フロント)とマルチリンク(リア)のサスペンションを採用したアルミニウム製のもので、後輪ステアリングを実現している。
また、コネクティビティと包括的なセンサー類を用意している。
ウェーバーは「現在の最新モデルよりもデータ処理の演算能力が高い」と述べ、5Gの通信機能とレベル3の自動運転技術に貢献している。
スイッチ類の配置に工夫
フラットなフロアと自然素材を使用した広々としたインテリアも特徴。シートには新開発のマイクロファイバー・ファブリックを使用するなど、再生プラスチックを採用している。
六角形のマルチファンクション・ステアリングホイールを装備。メーター類とインフォテインメントシステムは、湾曲したデジタルディスプレイに一体化された。
センター・コンソールは取り外され、iドライブのダイヤルセレクターなどは、ハイマウントされたアームレストの前方部分に配置されている。その他のコントロール類は、ドアトリムの上部にレイアウトされた。
「スイッチレスではありませんが、その数は現行モデルよりも少ないです。やはり触覚的な体験は必要です」とデュケツは語った。
3列目シートはない。BMWは、X5で3列目シートが選ばれる割合が3%未満であることが理由だとしている。トランク容量はX5の650Lと同程度になる。
価格は明らかにされていないが、ハイテク・フラッグシップとして、同サイズのライバルよりもプレミアム感があると期待されている。