【日産の新車攻勢】新型ノートは年内発売 新型エクストレイルは? 売れ筋、打倒トヨタ 社長は自信
公開 : 2020.11.14 05:50 更新 : 2021.04.22 13:28
内田社長は自信「A to Z は順調だ」
ルークスが日産の軽全体を大きくけん引している。また、キックスeパワーの新車効果が大きく、車齢が長いモデルが多い日産の登録車モデルの中で目立つ存在となっている。
次世代技術についても各分野で大きく伸びた。
日産コネクテッドの契約数は1年前から一気に伸びて、20年度第2四半期だけで6000件に達した。また、プロパイロットの装着率は全日産車のうち31%とこちらも伸びが大きい。
さらに、シェアリングサービスの「eシェアモビ」の契約数も20年度で1万6500件と昨年比でグンっと伸びているのだ。
では、今後の新車導入の流れはどうなるのか?
内田社長は「A to Z は順調だ」と自信に満ちた表情を見せた。
「A to Z」とは、2020年5月に公表した日産の事業立て直し計画「日産ネクスト」の中で明らかにした、2021年度中に市場導入する12モデル新車攻勢のことだ。
具体的には、2020年度上期には、キックスeパワー。2020年度下期には、アメリカでローグ、インドなどでマグナイトを発売済み。
さらに日本で「まったく新しいコンパクトモデルを出す」と、内田社長は胸を張る。
これは、新型「ノート」を指す。年内に発表する。
この「まったく新しい」とはどういう意味か?
日産エクストレイルの新型はいつ?
プラットフォーム刷新、という意味での「まったく新しい」となるだろう。
ノートはeパワーを搭載したことで、一躍トップモデルへの大化けしプリウスやアクアを凌ぐ売上を記録してきた。
だが、プラットフォームの設計の古さから、トヨタのTNGAやダイハツのDNGAと比べてしまい、乗り心地やハンドリングの改善を求める声は販売店やユーザーから定常的に聞こえていた。
新型プラットフォーム採用によって、ノートeパワーは再び、登録車ナンバーワンの座を狙う。
直近10月では、登録車の販売トップ6をトヨタ車が独占している状況。そこに新型ノートが風穴を開けそうだ。
その先となる、2021年度には、EVの「アリア」、ピックアップトラックの「フロンティア」、SUVのインフィニティ「QX56」と「QX60」、オフロード系SUVの「パスファインダー」、「フェアレディZ」、コンパクトSUVの「キャッシュカイ」、そして「バン」と表記された商用車らしきクルマがある。
ここで気になるのが、名前が登場していない「エクストレイル」だ。日産としてはローグとしてカウントしている。
日本登場は2021年初めから中頃など、メディアによって予想はまちまち。
日産としては、まずは新型ノートで登録車市場ナンバーワンの座を奪還し、日産復活のイメージを後ろ盾に、エクストレイル導入の流れを作りたいところだ。