【新型シビック初公開】ホンダ、11代目のプロトタイプを米国発表 タイプRも デザイン刷新 シャシー強化
公開 : 2020.11.18 12:00 更新 : 2020.11.18 17:52
インテリアと安全装備を向上
エクステリアと同様に、インテリアも先代モデルのすっきりとしたラインを継承しつつ、モダンなデザイン要素と最新テクノロジーを導入。人間工学と視認性に基づいて再設計された。
インパネは、ドアトリムとダッシュボードのラインを調和させ、カットラインや継ぎ目を最小限に抑えた、すっきりとしたデザインとなっている。ハニカムメッシュのアクセントは、デザイン性を高めるだけでなく、エアコンの吹き出し口を隠す役割も果たしている。
また、メーター類のデジタル化や、ダッシュボード中央に配置された9インチのフルHDディスプレイオーディオ・タッチスクリーンなど、新技術を複数導入している。
安全装備として運転支援システム「ホンダセンシング」を改良し、新しいエアバッグを採用するなど、複数のアクティブ/パッシブセーフティシステムを導入。さらに、乗員と歩行者の衝突保護性能を向上させたホンダのACEボディ構造の新バージョンを採用している。
また、ホンダによると、ボディ剛性を高めたことで乗り心地やハンドリングも向上しているという。
米国とゲーム空間に焦点
シビックの主戦場は米国だ。
先代モデルは2015年の発売以来、150万台以上を売り上げた。1973年に初代が登場して以降、約1200万台が販売され、過去47年間で米国で最も売れたクルマのトップ3に入るなど、大きな成功を収めている。
ミレニアル世代を中心に支持を集め、Z世代と呼ばれる若いユーザーからも高い人気を獲得。
11代目は、インディアナ州グリーンズバーグの工場で生産される。米国では国内生産へのこだわりが強く、ホンダも同国内で40年以上にわたって生産を続けてきた。
シビックは1986年にオハイオ州での生産を開始。現在はインディアナ州グリーンズバーグとカナダのオンタリオ州アリストンの2つの工場で生産されている。
また、ホンダはゲームとeスポーツにも積極的に取り組む姿勢を示しており、米国ではプロゲームチーム(Team Liquid)とリーグ(Riot Games League of Legends Championship Series)のスポンサーとなっている。
Twitchでは3年前からゲーム配信チャンネル「Honda Head2Head」を運営している。
Twitchの1日平均訪問者数は1750万人に達している。今回、Head2Headのチャンネル上で新型シビックのプロトタイプを公開することで、ホンダはゲーム空間での存在感をさらに高めようとしている。