【新旧比較】スバルBRZ新型、先代(初代)からどう変わった? 判明した数値を比較 若年層向けも希望

公開 : 2020.11.20 11:50  更新 : 2021.10.13 12:18

日本時間2020年11月18日23時に、世界初公開されたスバル新型BRZ。発表時に明かされた数値をもとに、先代(初代)からの変化をまとめます。

新型スバルBRZ、どこがどう変わった

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

日本時間の18日23時に、ついに世界初公開となったスバルの新型BRZ。

発表されたスタイルは概ね好意的な意見をもって迎えられており、早くもローダウンやツライチなどのカスタムコラージュ画像が出回っているほどだ。

2020年型スバルBRZ(上)と2017年型(下)
2020年型スバルBRZ(上)と2017年型(下)    スバル

そんな新型となったBRZはまだ非公表の部分も多くあるが、現在発表された情報を元に先代型からの違いをチェックしてみたい。

まずはボディサイズ。ベースのプラットフォームは先代BRZにも使われたものを基本として、スバルグローバルプラットフォームのノウハウを投入してブラッシュアップしたものとなっており、そこまで極端な変更はなされていない。

新型BRZのボディサイズは全長167.9インチ×全幅69.9インチ×全高51.6インチとなっている。

従来型の全長166.7インチ×全幅69.9インチ×全高52.0インチと比べると1.2インチ(約3センチ)長くなり、0.4インチ(約1センチ)低くなったということになる。

写真ではフェンダーの隆起が大きくなったように見えたのだが、実際の全幅は変わっておらず、フロントフェンダーやサイドシルスポイラーの形状が変わったことによる視覚的な錯覚ということのようだ。

また、ホイールベースは101.4インチで、従来型の101.2インチよりも0.2インチ(約5ミリ)伸びている。

プラットフォームが共通ということなので、もしかしたらサスペンションのジオメトリーに若干の違いがあるのかもしれない。

なお、サスペンションの形式は従来型と同じくフロントがストラット式、リアがダブルウィッシュボーン式の四輪独立サスペンションとなっている。

エンジン排気量アップ、安全装備追加

新型BRZに搭載されるエンジンは水平対向4気筒の2.4Lエンジンとなり、従来型よりも400ccの排気量アップとなる。

最高出力は228hp、最大トルクは187lb-ftで、従来型の205hp/156lb-ftよりもパワー、トルク共に向上した(北米データ)。

新型BRZに搭載されるエンジンは水平対向4気筒の2.4Lエンジンとなり、従来型よりも400ccの排気量アップ。パワー、トルク共に向上した。
新型BRZに搭載されるエンジンは水平対向4気筒の2.4Lエンジンとなり、従来型よりも400ccの排気量アップ。パワー、トルク共に向上した。    スバル

排気量アップによって主に低回転域でのトルクアップが図られていると想像できるが、タコメーターのレッドゾーンは従来型と同じく7500rpm付近となっており、NAらしく回して楽しいエンジンであることを期待させてくれる。

そのエンジンに組み合わされるミッションは6速のMTとATとアナウンスされている。

MTに関しては特にアナウンスはなく、ATは「スポーツモードの制御が進化」と記載されていることから、従来型がベースとなっているということだろう。

またAT車には先進安全装備のアイサイトが標準装備されることが発表された。バージョンの記載はないが、スバルグローバルプラットフォームを採用していないことも考えると、最新のアイサイトXではなく、アイサイトVer.3である公算が高い。

従来型はオーディオレスが基本でナビはディーラーオプションであったが、新型はアップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応した8インチのマルチメディアインフォテイメントシステムを採用。

さらにコネクティッドサービスの「スバル・スターリング・セーフティ&セキュリティ」も採用することで、一気に近代化が図られている。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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