【V8ターボ・サルーンに乗るなら今】BMW M5コンペティションに試乗 F90型小変更 前編
公開 : 2020.11.26 10:20
Mモードとセットアップで操作はシンプルに
従来は項目を切り替えながら、ステアリングの重さやダンパーの硬さ、アクセルペダルの応答性などを変更していた。マイナーチェンジ後ではセットアップ・ボタンを押せば、インフォテインメント・システム用のタッチモニターで複数の項目を同時に変更できる。
インディビジュアル・モードの設定手順と、似ているともいえる。シンプルで簡単。筆者は、これまでより使いやすく感じた。
Mモード・ボタンも、運転支援システムの設定が組み込まれており、新しい。ロード・モードでは、車線維持支援システムや衝突被害軽減ブレーキなどが、すべて有効になる。
スポーツ・モードでは、ステアリング操作に介入する機能などが無効に。最後のトラック・モードでは、運転支援システムのすべてがオフになる。
従来のBMWでは複雑であるがゆえに、せっかくの機能が使いにくくなっていた側面があったと思う。新しい操作環境では、少しシンプルにクルマの設定を選べるようになっている。うれしい兆候といえるだろう。
M5コンペティションのドライビング体験自体は、マイナーチェンジ前と基本的に同じ。2018年から変わらず、最もダイナミックな動的性能を備えるスーパーサルーンだ。
ドライバーが設定を選べる四輪駆動システムも、このクラスでは一般的な機能になってきた。それでも、M5ほど走りの多様性を備えているモデルは多くはない。
この続きは後編にてご紹介したい。