【アメリカの反応は上々】新型ホンダ・シビック、なぜアメリカで発表? 若年層にアピール 現地のリアクションは

公開 : 2020.11.20 05:50  更新 : 2022.03.25 18:51

アメリカではどれくらい売れている?

その後も年を追うごとに燃費が向上し、78年モデルまで4年連続でアメリカでの燃費1位を獲得し続けた。

優れた走行性能とともに、全米一の低公害・低燃費が実証されたシビックは多くのアメリカ人の支持を得ることに成功したのである。

初代ホンダ・シビック(1972年)
初代ホンダ・シビック(1972年)    ホンダ

軽快な走り、良い燃費、コンパクトなボディで走る楽しさを味わえる、そして優れた品質、壊れてもすぐに修理ができるディーラー体制……。

アメリカ人の「良いクルマ」の概念を大きく変えたシビックは、その後も多く消費者から熱烈な支持と信頼を得て成長を続けた。

アメリカでデビューとなった1973年には3万2575台だった販売台数は、CVCCエンジン搭載した1975年には一気に10万台を突破した。

その後も順調に販売台数を伸ばし、1999年には22万台強、97年に31万台を突破してからは現在までほぼ35万台前後を販売し、カムリカローラとセダンのトップ争いを繰り広げている。

ちなみに2018年は32万5760台で全米4輪車の第9位、セダン車種ではトヨタ・カムリに続く2位(3位はトヨタ・カローラ)に位置している。

同様に2019年は32万5650台を販売し、順位も2018年同様だ。

11代目シビック アメリカ人の評価は

Twitchを通じて世界に向けて発表された新型シビックプロトタイプはカリフォルニア州トーランスで11月17日午後7時(米国西海岸時間)に発表された。

アメリカの若者たちはどのような印象を持っただろうか?

11代目ホンダ・シビック(2020年)
11代目ホンダ・シビック(2020年)    ホンダ

アメリカで活動するシビックオーナーによるコミュニティで情報を集めてみた。

「アメリカではフィットの販売が終了した。新型フィットの販売はアメリカではおこなわれない。ということはつまり新型シビックがフィットの役目を果たすということ」

「その役目とは若者のエントリーカーとして機能するということだ。今回はセダンの姿しか公開されなかったが、ハッチバックの姿を早くみたいね」

「セダンだからか? 落ち着いたデザインになった。アコードっぽい印象。タイプRがどんな姿になるのか待ち遠しい!」

「これはいい! 事前のティザーやリークされた画像で見たシビックよりもカッコ良いね! とくに、全体のシルエットがロングノーズのスタイルで、FRチックでカッコ良い」

「う~ん、ちょっとシンプル過ぎるかな?と思ったけど、新しいフィットのデザインランゲージの流れを組んでいるんだね。残念ながらアメリカに新しいフィットは来ないから、シビックにフィットを重ねてみるよ」

「肯定的な意味でレトロフューチャリスティック 原点回帰しながらも、新しい時代に沿ったシンプルだけど深みのある良いデザインだね」

アメリカではフィットの販売が終了する→シビックがアメリカにおけるホンダのエントリー車になることまでは頭が回らなかったが、確かにそういう図式となるのだろう。

ざっと聞いてみたところ、スタイルに対してはおおむね高評価。やはりハッチバックやタイプRの登場を心待ちにする若者が多い印象だった。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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