【新進気鋭の過激なPHEV】新型クプラ・レオン 欧州発表 310psのホットハッチ
公開 : 2020.11.29 20:25 更新 : 2021.07.27 14:51
VWグループ傘下のクプラは、新型ハッチバックのレオンを発表しました。ガソリンエンジン搭載車とPHEVを導入し、最大310psを発揮するハイパフォーマンスモデル。スポーティな内外装デザインにも注目です。
ハイパフォーマンスのホットハッチ
新進気鋭のパフォーマンスブランド、クプラは、初のPHEVとなるハッチバックのレオンを発表した。クプラはフォルクスワーゲン傘下のセアトが立ち上げた上級ブランドである。
4代目のセアト・レオンをベースにしたこのモデルは、5ドアのハッチバックとロングボディのワゴンタイプが用意され、パワートレインはガソリンエンジンとPHEVから選択できる。
PHEVのレオンeハイブリッドは、150psを発生する1.4Lのガソリンエンジンと115psの電気モーター、13kWhのバッテリーを組み合わせ、合計245ps、40.8kg-mのトルクを発揮する。
WLTPサイクルのバッテリー航続距離は60km、燃費は92.3km/l、CO2排出量は30-31g/kmとなっている。価格は、ハッチバックが3万4495ポンド(480万円)、ワゴンが3万5525ポンド(495万円)から。2020年末までに欧州で納車開始予定だ。
標準のクプラ・レオンは、ハッチバックとワゴン共通で2.0LのTSIガソリンエンジン「EA888」を使用している。ワゴンには、パワフルな310psのモデルが用意されており、全輪駆動にも対応している。
DSGと電動リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを搭載。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクで、4つのドライブモードに応じて減衰力を調整するアダプティブ・ダンピングを装備している。
価格は、245psのモデルが3万1450ポンド(438万円)から、300psのモデルが35,000ポンド(487万円)からと予想されている。310psの最上位モデルは不明。発売は2021年初頭を予定している。
鍛え抜かれたボディデザイン
エクステリアは、フロントスプリッターやエアインテークの大型化、ルーフスポイラー、クプラのエンブレムが標準モデルのセアトとは一線を画している。
ルーフラインは3mm低く、車高もフロントを25mm、リアを20mm下げている。専用エグゾースト(245ps仕様には2本出し、300ps仕様には4本出し)を採用。全モデルにフルLEDのヘッドライトとテールライトが装備されている。
18インチのアロイホイールを標準装備しているが、オプションで19インチアロイと370mmのブレンボ製ブレーキを装着することも可能だ。
インテリアには、スポーツシート、エンジンスタートボタンとドライブモード選択ボタン付きのステアリングホイール、10.1インチのセンタータッチスクリーン、専用のスポーツビューモード付きのデジタルメーターが採用されている。
Android AutoとApple CarPlayも搭載。LEDアンビエントライトのほか、エクステリアに合わせてコッパー(銅)とダーククロームのアクセントが施されている。
「クプラ・レオンのデザインは、アスレチックな体格とエレガンスの融合から生まれました」
クプラのデザイン責任者、アレハンドロ・メソネロ=ロマノスはこのように述べている。ロマノスはフォルクスワーゲン・グループやルノーなどで経験を積んだのち、セアトに移籍した経歴を持つ。
「滑らかな流れるようなラインと鍛え抜かれたボディは、駆け抜ける姿を完璧に表しています」
セアトのエンブレムを付けた先代レオン・クプラは、約4万4千台を売り上げた。
「レオン・クプラはベストセラーでした。新型クプラ・レオンの発売により、ブランド力を強化していきます」とクプラCEOのウェイン・グリフィスは語っている。
クプラ・レオンは、スペイン・バルセロナにあるセアロのマルトレル工場で製造される。