【新進気鋭の過激なPHEV】新型クプラ・レオン 欧州発表 310psのホットハッチ
公開 : 2020.11.29 20:25 更新 : 2021.07.27 14:51
開発担当者インタビュー
セアト研究開発担当副社長のアクセル・アンドルフにインタビューを行った。2018年に立ち上げられたばかりのサブブランドとして、レオンの発表はどのような意味があるのだろうか。
――クプラ・レオンのハイブリッドは、フォルクスワーゲン・グループの他のモデルとどう違うのですか?
「ドライブトレインがグループのものだとしても、ここにあるのはシャシーも含めて、クプラに特化したコンポーネントです」
「グループのテクノロジーがベースにあることは認めざるを得ませんが、良いシャシーシステムを開発することができました。レオンの俊敏さは運転の楽しさを与えてくれると思います」
――PHEVがパフォーマンスモデルのフラッグシップになるのはまだ先のことですか?
「バッテリーを搭載すると、重量の問題が出てきます。バッテリーを大きくしすぎず、ブースト能力を持たせれば、俊敏性を維持しながら重量を補うことができ、適切な妥協点になると思います」
「すべてのお客様が300psを必要としているわけではありませんが、わたし達はこのブランドに興味を持っているお客様や、プラグイン・ハイブリッドを必要としているお客様も視野に入れています。彼らはクプラのフィーリングやブランドイメージを求めているので、非常にフィットしていると思います」
――レオンのハードコア仕様の計画はありますか?
「クプラはまだ小さな会社です。今回、レオンを発表できたのは嬉しいことですが、同時にICE(内燃機関搭載車)や電動のレースカーも開発しています」
「これは小さなチームにしては大変な作業で、自分たちがやってきたことを誇りに思っています。チームにレース好きのスタッフがいれば、こういうことも考えてくれますよね」
――クプラはセアトから、そしてフォルクスワーゲン・グループから、どの程度の独立性を持っているのですか?
「必要な自由は確保しています。フォルクスワーゲン・グループ内には厳しいルールがありますが、グループCEOが諮問委員会のトップでもあるので、何をするにしても自由度が高いのは想像できるでしょう」