【新型BRZ妄想ドライブ】アメリカ発レーサーのレポート 2.4Lで中回転域トルク増 動きはシャープ

公開 : 2020.11.21 05:50

2.4Lは別物 動きはレーザーブレード

まずは、「音」だ。

ちょっと野太いような迫力ある音。マフラーのサイレンサー内部のアレンジはもとより、水平対向ユニットそのものからの躍動感が初代2.0Lとは違う。車内音から「2.4Lは別物」という感じがドライバーに伝わってくる。

スバルBRZのエンジン。
スバルBRZのエンジン。    スバル

次は、3速の使いやすさだ。

中回転域(2500-4000rpm強を想定)で、明らかにトルキーであり、アクセルワークが実に心地良い。

サンダーヒルズは3速ホールドでのS字コーナーや4速までシフトアップしない程度の中速~高速コーナーがある。

こうしたシチュエーションで、アクセルでクルマの微妙な向きが決まる。

さらなる吹上りも心地良い。

NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)が向上していることで、2速にしろ、3速にしろ、6000rpmオーバーまで引っ張っても、エンジンの力強さが途絶えず、ドライバーの心のストレスが溜まらず、すっきり気分だ。

こうしたパワートレインの改善を最大限まで活かしていると感じられるということは、母体であるプラットフォーム(車体)のクオリティの高さの証明だ。

スコット・スピードは「クルマの動きのすべてがつながって(コネクテッド)いる」と表現しているように、人馬一体感が初代より格段に上がっている。

さらに、「レーザーブレード(剃刀)」のようだ、ともいう。

つまり、動きの「キレが良い」のだ。

キレの良さ、コーナー進入時に際立つ

狙った方向へ、スパッとクルマが行く。

それを実現するため、フロントの横方向曲げ剛性が約60%増、またねじり剛性が約50%増なのだが「よくあるスーパーカーのように、スティフ(硬い)の度合いが一辺倒ではなく、バランス感が良い」

スバルBRZ
スバルBRZ    スバル

なお、現地メディアは、初代に比べて「より低重心」という表現を使っているが、実際にエンジンと取付け位置や重心の高さについて詳細な技術要項は示されていない。

要するに、スポーティ性のバランスが良いのだと思う。

もちろん、スコット・スピードお得意のドリフトも披露。パワー/車体/タイヤ(ミシュランパイロットスポーツ4)/サスのバランスが明らかに良いことが映像とスコット・スピードの笑顔からはっきりわかる。

こうした新型BRZを、前述のネットメディア関係者らがスコット・スピード運転での同乗走行した。

場所は変わって、カリフォルニア州南部に新しくできた、会員制高級サーキット「サーマル・クラブ」。

使用したのは外観をカモフラージュしたテスト車両だ。

フラットで多彩なコースレイアウトでの動きは、やはりクルマ全体のバランスがすこぶる良い。

同乗したメディア関係者からは「動きのスムーズさ」に関心する声が多く聞かれた。

さて、日本での試乗がいまからとても楽しみだ。

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