【疑問点も】新型ノート発表 旧型ノートeパワー元オーナーが見る よかったところ 残念なところ
公開 : 2020.11.25 05:50 更新 : 2021.10.13 12:18
内装は近代化 しかしデザインは……
従来型ノートはデビューが2012年ということもあり、当時の他のコンパクトカーと比較すると小物入れの少なさやUSBソケットなどがない点など、やや不満が残る点も多かった。
新型となってスマホに対応した小物入れや、紙パック対応カップホルダー、USBやHDMI端子が純正(オプション)で用意されるなど、一気に近代化が進んだ印象だ。
また、メーターも7インチの液晶モニターを組み合わせてバイザーレスとした近代的なものとなっており、メーカーオプションの9インチナビと組み合わせることで、センターディスプレイと一体化した内装になる、と発表されている。
しかし、実際はナビとメーターに10センチほどの段差が存在しているのだ。
恐らく、ディーラーオプションなどの従来型のナビなども装着できる奥行きを確保した結果だとは思うが、この段差のおかげでシームレスとは無縁の内装となっているのは残念としか言いようがない。
内装色も、従来型に存在していたプレミアムホワイトインテリアなどの明るめなものはなく、どのグレードを選んでもブラックとなるのも不満点。
確かに明るい系の内装色は汚れが目立つなどの理由で敬遠されがちではあるが、室内空間が広く明るく見えるので、筆者はノート、リーフともに明るい系をチョイスしており、ぜひ残してほしい設定色だった。
セットでしか選べぬメーカーオプション
従来型オーナーからすれば、念願の装備とも言えるのがプロパイロットだろう。
さすがにスカイラインに搭載された2.0ではないものの、ナビ情報と連動することで、よりきめ細かな制御がなされるという点で利便性が向上している。
しかし、ナビと連動するがために必然的に純正ナビとのセットオプションとなってしまった。
さらにインテリジェントアラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラー、SOSコールなども付随することで、なんとオプション価格はおよそ45万円という高額商品なのである。
さらに従来型では上級グレードには標準装備となっていたLEDヘッドライトや本革巻きステアリングもセットオプションとなり、これらを装着しようと思ったら約10万円のLEDヘッドライト周りのオプションと、約7万円の寒冷地仕様を選ばなければならない。
カタログ写真のようにスタイリッシュな16インチアルミホイールを装着したいと思ったら、約33万円のセットオプションで本革シートやリアセンターアームレストも受け入れる必要があるのだ。
そのため、目ぼしいメーカーオプションを選択していくと支払総額はあっという間に300万円を超えてしまう。
新型ノートは魅力的であることは間違いないが、需要の高そうなオプションは単品で選択できるようになると、もっと買いやすくなるのではないだろうか。