【新型日産ノート、圧倒的な走りの差?】プラットフォームが変わると何が変わるのか 「感動の走り」の意味とは

公開 : 2020.11.26 18:50

トヨタ/スバルで感じた「差」

新型ノートの2020年度中の発売確定を確認した2020年5月以降、様々な機会に2代目ノート(NAとeパワー)を改めて試乗してみた。

すると、ドライバーや乗員が直接感じる、クルマの基本性能の評価ポイントであるNVH(ノイズ・振動・路面からの突き上げ感)について、「明らかに旧世代のクルマ」という印象を持った。

日産ノート(従来型)
日産ノート(従来型)    日産

こうした感覚は、ノートに限った話ではない。

時代を少し振り返ってみると、2010年代で自動車産業界で最も大きな変化があったのが、プラットフォームの次世代化だと感じる。

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)や、スバルのSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)など、導入のビフォー/アフターで、クルマの出来ばえは一気に変わった。

具体的には、現行クラウンと現行インプレッサ、それぞれのプロトタイプ試乗会が別の日程で、同じ日本サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市)でおこなわれたが、それぞれの新旧車を乗り比べてかなり驚いた。

TNGAやSGPなど、各メーカーが”次世代”という枕詞をつける意味を実感することができた。NVHへの改善は大きく、車内での静粛性と操縦安定性が一気に向上していた。

こうした新旧差を、新旧ノートではかなり強く感じると予想できる。

「上級」がもたらす、なめらかさとは

その他、海外メーカーでも2010年代は次世代プラットフォームが次々と登場してきたが、新旧モデルの差は歴然である。

繰り返すが、新型ノートの場合、次世代「上級」小型車向けプラットフォームと、あえて「上級」という形容詞を用いている。

新プラットフォームがあるからこそ、第2世代eパワーの特長としている「なめらかさ」をドライバーと乗員がしっかりと体感できる、と筆者。
新プラットフォームがあるからこそ、第2世代eパワーの特長としている「なめらかさ」をドライバーと乗員がしっかりと体感できる、と筆者。    日産

その上で「コンパクトカーの常識を変える運転の快適さと楽しさが詰まった、先進コンパクト」という高い次元の商品企画を目指してきた。

新プラットフォームがあるからこそ、第2世代eパワーの特長としている「なめらかさ」をドライバーと乗員がしっかりと体感できるのだ。

市街地走行時、アクセルオフの際の減速Gを軽減しての「なめらかさ」

高速道路の走行時、アクセル操作に対してモーターを過度に敏感な反応させずの「なめらかさ」

駐車時/停車時で、新たにクリープ走行を設定しての「なめらかさ」

そして、ワインディング路での、ハンドル操作に対するクルマ全体の追従性に対する「なめらかさ」である。

さらには、後輪軸モーターをこれまでの最大出力3.5kWから50kWへと大幅に引き上げた、eパワー4WDにおけるクルマ全体の動きの「力強さ」と「なめらかさ」の両立が実現できたといえる。

今後、実車走行によって、ノートの新型への走りの進化を「プラットフォーム軸」でしっかりと体感してみたいと思う。

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