【詳細データテスト】アウディS3スポーツバック ニュートラルなハンドリング 過激すぎない速さ 乗り心地と質感は改善の余地あり

公開 : 2020.11.28 11:50  更新 : 2020.12.05 00:40

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

アウディはあえて、インフォテインメントシステムの操作をタッチ式画面と音声入力に集約し、それ以外の手段を排除したが、おそらく彼らが満足するような成功は収められていない。

たしかに、A6やA8などのより大きなモデルでは、ほとんどの実体スイッチをなくしている。その結果、使い心地は直観的でなくなり、インテリアはおかしなほどスパルタンに感じられるものとなった。

インフォテインメントシステムは、タッチ式画面か音声入力でしか操作できないが、ディスプレイのレスポンスは鈍いときがある。エアコンなどの実体スイッチが残されたのがありがたい。
インフォテインメントシステムは、タッチ式画面か音声入力でしか操作できないが、ディスプレイのレスポンスは鈍いときがある。エアコンなどの実体スイッチが残されたのがありがたい。    OLGUN KORDAL

しかし、S3のキャビンはそれほど質素ではない。BMWのような扱いやすいダイヤル式コントローラーや、メルセデスAMGが使用する操作にすぐ慣れるタッチパッドは備えていないが、エアコンや音量のスイッチなど使い勝手のいい操作系は残されている。

そうはいっても、10.3インチのタッチ式ディスプレイ自体は、もっとも使いやすいアイテムとはいいがたいもので、とくにレスポンスは遅いときがある。

とはいえ、スマートフォンのミラーリングはAndroid AutoとApple CarPlayがいずれも標準装備されているので、手持ちのモバイル機種に合わせて切り替えできる。また、それらを使う際にも、メーターパネルへのナビ画面表示はそのまま使用できる。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備だが、マトリックスライトへのアップグレードは有料。とはいえ、標準ライトは十分に鮮明で光量もあるので、わざわざ出費を増やす必要性はあまり感じない。

ステアリングとペダル

ドライビングポジションは良好だが、秀逸というまででもない。MQBベースのクルマの例に漏れず、エキサイティングな走りよりも長距離走行での快適性に配慮されている。

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