【詳細データテスト】アウディS3スポーツバック ニュートラルなハンドリング 過激すぎない速さ 乗り心地と質感は改善の余地あり

公開 : 2020.11.28 11:50  更新 : 2020.12.05 00:40

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

やがてA3のラインナップにはS3より高価なモデルが登場するというのに、3万7000ポンド(約518万円)という値付けが高いと思うなら、現在、プレミアムブランドが販売する300ps級の4WDハッチバックがどの価格帯にあるか思い出してほしい。

BMWのM135i xドライブやメルセデスAMGのA 35 4マチック+は、500ポンド(約7万円)くらいの差に収まる。さらに、この3台はいうまでもなく、高い残価率が見込める。

短期的には、S3の残価率はプレミアムブランドのライバルをわずかに上回る。しかし、3年後にもっとも高い価値を維持しているのはA 35となるだろう。
短期的には、S3の残価率はプレミアムブランドのライバルをわずかに上回る。しかし、3年後にもっとも高い価値を維持しているのはA 35となるだろう。

また、さらに上位のメガハッチ、つまりはA 45 Sや来年にも登場するRS3へランクアップするには5万ポンド(約700万円)以上の予算が必要になる。それだけの余裕があれば、M2コンペティションのような正真正銘のスポーツモデルにも目移りするところだ。

もちろん、3万6975ポンド(約518万円)の標準仕様を購入するケースは少ないはずだ。LEDヘッドライトやバーチャルコックピットといった、役立つアイテムのいくつかは標準装備される。だが、ホワイトかブルー以外のボディカラーは有償だ。

しかも、スタンダードの18インチホイールで満足しないユーザーも多いだろう。電動調整式のフロントシートやバックカメラ、バング&オルフセン製のアップグレード版サウンドシステムなども追加すれば、価格はすぐに4万ポンド(約560万円)を超えてしまう。

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