【マツダ2の後継モデル?】マツダ、トヨタ・ヤリスのOEM車を欧州導入 今後2年以内
公開 : 2020.12.01 11:05 更新 : 2021.01.28 16:33
マツダは、2023年までにトヨタ・ヤリス・ハイブリッドのOEM車を欧州へ導入すると発表しました。電動化の進んでいないラインナップにハイブリッド車を加えることで、欧州の環境規制に対応する意向です。
ハイブリッド車導入で多額の罰金回避へ
マツダは、今後2年以内にトヨタ・ヤリス・ハイブリッドをベースとしたコンパクトカーを欧州に投入する計画を示している。現行モデルのマツダ2の後継となる可能性がある。
両社はEVの開発などで提携関係を築いている。マツダは直近の決算説明会で、他メーカーとのパートナーシップを活かした製品の拡充を目指していることを明らかにした。
その中には、今後2年以内に「トヨタ・ヤリスをベースにしたOEM車」を欧州で展開するという計画も含まれている。
このモデルは、北フランスのトヨタ工場でヤリスとともに生産されることになる。ハイブリッドのハッチバックを販売することで、マツダは欧州連合(EU)のCO2排出量目標を達成する見通しだ。
また、トヨタとの間でメーカープールが形成され、排出量目標を共有することができるため、トヨタにとってもメリットがある。
ヤリスベースの新型車は、2014年から販売されている現行のマツダ2の後継モデルとなる可能性がある。現行のマツダ2はハイブリッドシステムを搭載していない。
生産はトヨタが行うため、マツダの圧縮着火式ガソリンエンジン「スカイアクティブX」が搭載される可能性は低いと思われる。
米国ではマツダ2ベースのヤリスも
マツダの英国法人はAUTOCARに対し、発売時期や名称についてのコメントは控えたものの、次のように述べている。
「当社は、各国および地域のパワートレイン需要、独自性、およびお客様のニーズに合わせた適切なソリューションを提供するマルチ・ソリューション・アプローチを継続しています」
「マルチ・ソリューションの一環として、各地域のニーズや要望に対応するためには、THS(トヨタ・ハイブリッドシステム)が最適なソリューションであるとの結論に達しました」
「今回の提携は、トヨタ・マツダパートナーシップの方針に基づいて、お互いのブランドや経営の独立性を尊重しながら、両社の経営資源を効率的に活用していくために議論を重ねた結果です」
トヨタはスズキとも提携し、カローラ・ハイブリッドをベースにしたスウェイスと、RAV4 PHVをベースにしたアクロスを欧州でデビューさせている。
興味深いことに、マツダ2(デミオ)はこれまで、米国仕様のトヨタ・ヤリスのベースとして使われてきた。両モデルは昨年、販売不振のため米国市場で販売中止となっている。