【特大グリルはそのまま】新型BMW X7 公道テスト開始 ヘッドライトに新デザイン採用か
公開 : 2020.12.01 06:05
BMW X7の改良新型のプロトタイプが、公道での走行テストを開始しました。2020年に欧州で発売予定。高級SUVのフラッグシップとして新デザインを採用しており、ヘッドライト形状の変更などが確認できます。
特大グリルは引き続き採用
BMWは、2年前に発売した高級SUV、X7の改良新型の公道テストを開始した。
物議を醸している現行モデルの大型フロントグリルは、そのまま引き継がれると思われる。
目撃されたプロトタイプからは、ヘッドライトのデザイン変更が確認できる。やや低い位置に移動させ、長方形の形状を採用している。また、バンパー下部のサイド・エアインテークは廃止されているように見える。
BMWのデザイン責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンクは、X7とフロントマスクのデザインを共有する7シリーズを引き合いに出し、エアインテークの大型化はモデル間で比例しているとしつつ、主要なライバル車のものよりも小さいと語った。
「確かにX7のグリルは他のBMWよりも大きいですが、ボディサイズと比例しているのです」
「わたしはBMWが特大キドニー・グリルのブランドになることを望んでいません。ただ、7シリーズで実施された大型化の理由は理解していますし、市場の嗜好の進化によってこの問題は解決すると信じています」
長方形のヘッドライトデザインは、最近目撃された次期電動高級サルーン「i7」のプロトタイプに装着されているものと似ている。
2つのモデルを視覚的にリンクさせるというBMWの動きが、X7の電動バージョンに繋がっていくのかどうかは定かではない。
これまでBMWは、X7のハイブリッド仕様について、主要市場である中国の規制に適合するためには電気のみでの航続距離が80kmを超える必要があると述べてきた。
プラグイン・ハイブリッドのX5 xDrive 45eの航続距離は87kmだが、車重のあるX7でも同様の航続距離を実現するにはパワートレインの改良が必要となる。
目撃されたX7のプロトタイプはカモフラージュが施されており、リアの変更点を見つけるのは困難だが、バンパーやライトのデザインには軽微な改良が期待できる。