【人気のニスモ、どうなる】新型日産ノート、モデル展開「やや物足りず」 ニスモ登場する? 登場するならいつ?

公開 : 2020.12.01 05:50  更新 : 2021.10.13 12:18

新型が発表された日産ノート。いまは3つのグレードと助手席回転シート車。そして「オーテック」だけです。先代で人気だった「ニスモ」を予想します。

新型ノート、なにか物足りない……?

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

先日、ついに詳細が発表となった新型ノート。

3世代目となる新型は、先代型で一気に販売台数を押し上げる立役者となった「eパワー」専売車となった。リーフや今後登場が予定されているアリアと共に日産の電動車となることは間違いないだろう。

写真は新型日産ノートのオーテック版。「ニスモ」は現在のところラインナップされることがアナウンスされていない。
写真は新型日産ノートオーテック版。「ニスモ」は現在のところラインナップされることがアナウンスされていない。    神村 聖

現段階で発表されているものを振り返ると、「F」、「S」、「X」の3グレードと「X」をベースとした「助手席回転シート」、そして12月に詳細が発表予定の4WDモデル、さらにはオーテックジャパンが手掛けるカスタマイズカーシリーズの「オーテック」が控えているという格好だ。

ここで、ラインナップに物足りなさを感じた人は日産ファンかもしれない。

そう、あの「ニスモ」が現在のところラインナップされることがアナウンスされていないのである。

現在はマーチ、リーフ、GT-Rに設定されているニスモ・シリーズは、ベース車にエアロパーツや専用のサスペンション、専用チューニングを施したパワートレインなどを搭載したスポーツコンバージョンモデルであり、ディーラーで購入できるチューニングカーとして高い人気を誇るものだ。

先代ノートでは全体の販売台数の10%以上をニスモ・シリーズが占めるとも言われていたが、先代型はビジネスユーザーが多かったガソリンエンジンモデルがあったのに対し、eパワー専売となった新型はより需要が高くなることは間違いないだろう。

先代ノートは4種類のニスモが存在

先代型のノートには4種類のニスモが用意されていた。

どれも専用エアロや専用の足回りなどを備えることは共通ながら、主にパワートレインに違いがあったのだ。

先代日産ノートのニスモ版。4種類のニスモが用意されていた。
先代日産ノートのニスモ版。4種類のニスモが用意されていた。    日産

最もベーシックモデルとして用意された「ニスモ」は、1.2Lスーパーチャージャー+CVTというパワートレインはそのままに、チューニングコンピュータなどで走りの愉しさをプラスしたもの。

往年のホットハッチ好きから支持を集めた「ニスモS」は、通常のラインナップには存在しない1.6Lエンジンと5速MTを搭載し、操る愉しみを追求した最もニスモらしいモデル。

そしてeパワー追加後に用意された「eパワー・ニスモ」と「eパワー・ニスモS」はモーター駆動の走りの愉しさをよりダイレクト感のあるものに昇華させたモデルとなっていた。

このように、多種多様なユーザーに向けてキャラクターの微妙に異なるニスモ・シリーズを用意していたからこそ、多くの販売台数を実現できたということも言えるが、それだけ多くのユーザーが普通のコンパクトカーではなく、個性的な1台を求めていた結果とも言えるだろう。

実際、ニスモ・シリーズ以外にも同じくオーテックジャパンが手掛ける「ライダー」や「アクシス」(共に前期型)後期型から追加された「モード・プレミア」(のちに「オーテック」となる)、「シーギア」など、多くのカスタマイズモデルがリリースされていたことからもわかるはずだ。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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