【第3波の影響は?】11月の新車販売 2019年/2018年と比べても、“底堅い”実績に 新型コロナウイルス
公開 : 2020.12.02 17:25 更新 : 2020.12.02 23:12
11月の軽 ダイハツがトップ
軽自動車の11月のブランド別新車販売台数でも、新型車や特別仕様車を積極的に発売したブランドの好調ぶりが際立った。
首位に立ったのはダイハツで、新型タフトに加えて定番ハイトワゴンの販売も復調し、前年同月比6.4%増(5万2523台)を成し遂げて2か月連続でのシェアトップにつく。
首位争いを展開するスズキは、同3.7%増(4万8584台)を成し遂げたものの、前月と同様に第2位に甘んじた。
また、新型Nワンを発売したホンダは、新型Nワゴンの受注残の解消などもあって同16.3%増(2万8168台)。新型ルークスの販売が堅調な日産は、同16.9%増(1万8995台)とプラスを達成。
一方、新型eKスペース・シリーズの販売がやや鈍った三菱自は、同17.3%減(2874台)と苦戦した。
OEM供給を受けるブランドでは、マツダが同21.3%増(2890台)、トヨタが同4.6%増(2889台)と前年超えを記録。対してスバルは、同5.3%減(1603台)とマイナスに落ち込んだ。
関係者の声は?
11月の新車市場の動きについて業界団体の関係者は、「第3波といわれる新型コロナウイルスの感染拡大の影響は依然として続いているが、主要ブランドが相次いで新型車や特別仕様車を発売し、合わせてコロナ下における生産および販売体制の再構築が効果を上げていることから、新車の販売は底堅く推移している」
「年末商戦に向けて、各ブランドから販売を伸ばしそうな新型車がさらにリリースされる予定なので、回復軌道をキープする見込みは十分にある」と指摘する。
今後については、「新型コロナウイルス感染の再拡大、そして景気の先行き不安による消費意欲の減退や業績悪化業界における収入減などは懸念材料」と示唆した。