フォード・フィエスタ・チタニウム・エコネティック1.6 8V TDCi
公開 : 2012.05.11 14:16 更新 : 2017.05.29 18:55
■どんなクルマ?
フィエスタ・エコネティックは、英国のベストセラー・カー、フィエスタの、最も環境に良いモデルだ。CO2排出量は前モデルの95g/kmから87g/kmに下がり、燃費は27.8km/lから30.3km/lに伸びている。その最たる原因は、アイドリング・ストップ・システム(それを採用した最初のフィエスタである)で、その他にも3、4、5速のギア・レシオが高くされ、ファイナル・ドライブ・レシオも高められている。
また、その1.6リッターのTDCiエンジンは、8ホールのインジェクターを持つインジェクション・システムのエンジン・マネージメント・システムがリマップされ、エアコン、クーリング・ファンやオルタネーターなども前モデルよりも高効率なものが採用されている。
■どんな感じ?
結論的に言えば、旧いモデルと同じようなフィーリングを持ったエンジンといえる。コールド・スタートはやや鈍重だが、バイブレーションはない。その単調な4気筒のエンジン・サウンドが聞こえるだけだ。
低回転から実にフレキシビリティに富むエンジンで、モーターウェイでの追い越しも十分なパワーがある。但し、高速道路における燃費は、6速ギアがないことで伸ばすことができないのが残念だ。その0-100km/h加速は12.9秒で、トップスピードは179km/hと発表されている。
エコネティックの低められたサスペンションにも関わらず、扁平率の高いタイヤは素晴らしい乗り心地をもたらしてくれる。また、電動パワー・ステアリングは、魅力的なハンドリングを提供する。
われわれは公称の30.3km/lとは行かないが、テストでは20.5km/hの燃費をマークした。走行距離が3000kmや4000kmになってエンジンが慣れてくれば22km/lぐらいには伸びるだろう。
エコネティック・モデルは低抵抗&低ロールのタイヤと、エアロダイナミックなアンダーシールドとホイール・ディフレクターを持つ。インテリアはスタンダードなフィエスタと同じで、ドライビング・ポジションはこのクラスでもトップ・クラスになるほど良い。
■「買い」か?
確かに、フィエスタ・エコネティックは安いモデルではない。エッジ・エコネティックは14,445ポンド(186万円)だし、テストしたチタニウム・エコネティックは16,795ポンド(216万円)となる。
しかし、フィエスタは高効率モデルであっても比類なきダイナミクスを持っている。われわれがこのスーパーミニが好きな理由はそこにあるのだ。
(スチュアート・ミルネ)
フォード・フィエスタ・チタニウム・エコネティック1.6 8V TDCi
価格 | 16,795ポンド(216万円) |
最高速度 | 179km/h |
0-100km/h加速 | 12.9秒 |
燃費 | 30.3km/l |
Co2排出量 | 87g/km |
乾燥重量 | 1100kg |
エンジン | 4気筒1560ccターボ・ディーゼル |
最高出力 | 94bhp |
最大トルク | 20.8kg-m |
ギアボックス | 5速マニュアル |