【装備に注目】スズキ 新型ソリオ・ハイブリッドMZ カラー表示のヘッドアップ・ディスプレイ
公開 : 2020.12.04 22:15 更新 : 2021.03.05 21:32
新型スズキ・ソリオが発売されました。好調な改良新型トヨタ・ルーミー、ダイハツ・トールに立ち向かうコンパクト・ワゴンの代表モデルは、どのような進化を遂げたのでしょう。HUDに注目してみましょう。
ソリオがフルモデルチェンジ
コンパクト・ワゴンの市場が勢いづいている。
トヨタ・ルーミーは、11月に9897台を販売。10月のセールスは1万1487台を記録するなど、カローラに並ぶ月販台数を誇る主力モデルに成長した。
このマーケットを開拓してきたスズキは、ソリオ・シリーズを11月にフルモデルチェンジして、巻き返しを図る。
その新型ソリオは、トランク容量の拡大、後席スペースの改善に加えて、装備のアップデートで商品力を高めている。
例えば、ヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)は、表示映像のカラー化、本体の小型・軽量化を実現したコンバイナ・タイプを、スズキの小型車として初採用した。
メーター類をインパネのセンター部にレイアウトするソリオ・シリーズのユーザーには、視線の先に車速が表示されるHUDは注目のアイテムだ。
液晶ディスプレイの技術を応用
これはパナソニックが開発したもので、デジタルカメラで培った光学技術(レンズ設計・レンズ成形)を生かしている。
高精度のフル自由曲面コンバイナ&曲面ミラーにより、光路を短くするとともに、コンバイナの格納方式を改良したことで、小型・軽量化を実現。
また、HUDのバックライトは、液晶ディスプレイの照明技術を応用し設計されている。
太陽光下、サングラス越しのような表示が見えにくい状況においても、鮮明な画像を映し出すわけだ。
乗り手の前方視界にさまざまな情報を表示し、視線移動・焦点調節を減らすことで、ドライビングの負担を軽減。安全運転につながる装備として、スズキは軽自動車にも設定してきた。
こうしたHUDは、新型ソリオに搭載されるコンバイナ式のほかにも、フロントガラスに情報を投影するウインドシールド式があり、タイプによって見え方も本体サイズも、もちろん生産コストも異なっている。
クルマ選びの際に、こんな視点で見ていくのも面白そうだ。