GM、オーストラリアでの生産を2017年に終了
公開 : 2013.12.12 20:45 更新 : 2017.06.01 02:14
GMは2017年後半でオーストラリアとニュージーランドでの自動車の製造から撤退する。そして、オーストラリアのGMは、ディーラー、パーツ・ディストリビューション・センター、デザイン・スタジオとして存続することになる。また、将来的に、オーストラリア向けにGMのモデルにホールデンのバッジが付けて販売される可能性もないわけではない。
ホールデンとして70年、GMのモデルを生産して85年の歴史を閉じることになる。現在GMはオーストラリアで2つの工場を稼働しており、ホールデン・ブランドのモデルの生産を行っている。この工場の閉鎖によって2,900人の職が失われることとなる。
ホールデンのボス、マイク・デヴェルーは、「ホールデンの長く誇り高い歴史を考えれば、非常に難しい判断たった。」とコメントしている。
GMは撤退の決定の大きな要因としてオーストラリア・ドルの強さがあるという。この10年で65%も高くなっているのだ。
このGMの撤退によってオーストラリアで自動車生産を行うメーカーはトヨタだけになった。
トヨタのスポークスマンは、「GMの決定に悲しんでいる。われわれは次なるステップを目指し、オーストラリア政府とも話し合っているところだ。今のところ、われわれが撤退する計画はない。」とAUTOCARにコメントしてくれた。
また、今年で退任するGMのCEO、ダン・アカーソンは、「高いオーストラリア・ドルによる高コスト化と、小さな国内市場がこの決定をもたらした。」と話した。
ヴォグゾールのスポークスマンは、この決定がどのように英国での事業に影響するかについてのコメントはしなかった。ただ、英国で販売されるホールデン・ベースのモデル、VXR8がある。また、来年1月には、その新しいバージョンであるVXR8 GTSがデビューすることになっている。