【まるでカラクリ箱】軽キャンパー 三島ダイハツ・クオッカ 富士ひのきの内装、お座敷/ベッドに変身

公開 : 2020.12.08 17:45  更新 : 2021.10.11 11:28

軽のオリジナル・キャンピングカーを、静岡県の三島ダイハツが発表。アイデア満載の木製ボックスは、並べ方次第で、お座敷、ベッド、テーブルに変身。これ、良質なひのきで作られているんですよ。

「クオッカ」って知ってる?

text&photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)、AUTOCAR JAPAN編集部

三島ダイハツのオリジナル軽キャンパー「クオッカ」が、この週末に開催された「お台場キャンピングカーフェア2020 in 相模原」に展示された。

クオッカは、世界一幸せな動物と呼ばれるカンガルー科に属する有袋類の名前。

三島ダイハツが製造~販売まで手掛けるオリジナル軽キャンパー「クオッカ」
三島ダイハツが製造~販売まで手掛けるオリジナル軽キャンパー「クオッカ」    AUTOCAR JAPAN編集部

警戒心のないとても人懐こい性格で口角が上がっているため、いつも笑っているような愛くるしい顔をしている。オーストラリアのパース海岸からすぐのところにあるロットネスト島に生息しており、ピカチュウのモデルにもなったともいわれている。

いつでも一緒に居てもらえる相棒になって欲しいとの想いから、オリジナル軽キャンパーを「クオッカ」という名にしたという。

イス、テーブル、収納箱に

ダイハツのサブディーラーである「ミシマダイハツ(三島ダイハツ)」では、国内外の人気メーカーがリリースしているキャンピングカーを厳選してデリバリーしているが、これまで車両の製造は手がけていなかった。

そこでオリジナルモデルを造ろうという話になり、三島ダイハツの内村代表にお話を伺ったところ「製造から販売までを手がけると、さらなる面白さがある。地元の木材を使い、他とは違うモノを造りたかった」と語ってくれた。

4つのトランスフォーメーションボックスの並べ方次第で、室内は様変わり。こちらは、お座敷モード。
4つのトランスフォーメーションボックスの並べ方次第で、室内は様変わり。こちらは、お座敷モード。    高桑秀典

オンリーワンの個性的なモデルを造るということで、ベース車としてチョイスしたのはハイゼット・パネルバンだ。

荷室に多彩な展開が可能な木製のトランスフォーメーションボックス(イスにも収納スペースにもなる)を配置し、お座敷モード、ベッドモード(1830mm×1290mm)を気ままに楽しめる。

付属の脚材がセットになっているので、組み合わせれば写真のようにテーブルに変身。キャンプ先で外に持ち出して、自然のなかで食事をとるなんて、素敵な使い方もできる。

長く使える無垢の木 地元の良材を

インテリアに使用されている木材は、富士山麓でとれた、強さ、耐久性、保湿性、調質性に優れた良質な「富士ひのき」。

その香りは人をリラックスさせる鎮静効果、癒し効果があり、成分には殺菌作用がある。

クオッカの内装は、富士ひのきの木目が美しいロッジ風の仕立て。地元の素材と、アレンジの多いレイアウト。これが三島ダイハツの狙い。
クオッカの内装は、富士ひのきの木目が美しいロッジ風の仕立て。地元の素材と、アレンジの多いレイアウト。これが三島ダイハツの狙い。    高桑秀典

材料の調達などは、三島の「住まい工房 とうくり」が協力しているそうだ。

クオッカはオプションが多数用意されており、シンプル派から装備充実派まで大満足できる点も魅力だ。

架装標準装備は、静岡県産富士ひのきを使用したインテリア、後部カウンターベンチ・キャビネット・テーブル、運転席後部吊棚、室内自然健康塗料塗布、フロントシート・リクライニング&スライド(運転席・助手席)、ベンチ収納&階段収納、走行充電装置、100Aサブバッテリー、バッテリープロテクター、DCソケット&USBコンセント、集中スイッチ、室内LED照明×3と、キャンパーとしての作り込みにぬかりはない。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事