【下のグレードで充分】フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレへ試乗 MHEV

公開 : 2020.12.15 10:25

フォーカスで最上級グレードを選ぶ必要性

3気筒エンジンは独特のビートを響かせるが、聞いていて心地良いわけではない。強めの回生ブレーキは機能的だとは思うが、渋滞時のように発信と停止を繰り返す場面では、少々邪魔にも感じてしまった。

アクセルオフでの反応に慣れれば、交差点も滑らかに抜けられる。エネルギーが回生されていることも、よくわかる。

フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)
フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)

MHEVの経済的な恩恵は限定的。高速道路や一般道など複合的なルートを240km走った今回の平均燃費は、17.0km/Lほどだった。

そもそも経済性を重視するなら、最上級グレードのヴィニャーレは選ばないかもしれない。追加装備には、バング&オルフセンのオーディオや、格納式のドアエッジ・プロテクターなどが含まれる。

むしろ、大きなホイールや見にくいヘッドアップ・ディスプレイなどは、いらないとすら感じる。高級感が欲しいなら、モデルをクラスアップした方が早いかもしれない。

英国の場合、フォーカスのチタニウム・グレードなら、約1000ポンド(13万5000円)増しでMHEV版が選べる。1年ほど頻繁に乗れば、追加費用ももとを取れるだろう。

フォード・フォーカスの訴求力を高めることにもつながる、MHEVの導入は歓迎したい。悪くない燃費も、ドライバーとしてはうれしい。

ただし、フォーカスはラグジュアリー・モデルではない。チタニウム・グレードやSTラインを選んだ方が価格も安いし、フォーカスらしく楽しめると思う。

フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)のスペック

価格:2万9630ポンド(400万円)
全長:4397mm
全幅:1825mm
全高:1502mm
最高速度:207km/h
0-100km/h加速:9.5秒
燃費:18.2km/L
CO2排出量:124g/km
車両重量:−
パワートレイン:直列3気筒998ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:155ps
最大トルク:24.4kg-m
ギアボックス:6速マニュアル

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