【価格/補助金は?】トヨタ、新型ミライ発表 内装/スペックを解説 後輪駆動で航続距離850km 発売日は12/9
公開 : 2020.12.09 12:00 更新 : 2021.01.28 18:23
新型トヨタ・ミライ 内装
まさに車名のように未来感覚にあふれたスタイリングの新型ミライだが、インテリアもエクステリア同様に、クオリティが高く今までのクルマとは一線を画したものとなっている。
そのデザイン・フィロソフィは、運転する楽しさと先進感の中のくつろぎが、高次元で融合するものとされている。
運転席の前には8.0インチのTFTカラーメーター、センターダッシュ上には12.3インチの高精細TFTワイドタッチ・センターディスプレイを備え、ドライバーを包み込むようなデザインのインパネが特徴的だ。
とくに助手席の前からセンターダッシュへ、そしてセンターコンソールの運転席側へと美しいラインを描くトリムは、新型ミライのインテリアを特徴づけている。
従来型ミライのリアシートは2人掛けで乗車定員は4名だったが、新型ミライは3人掛けで乗車定員は5名となった。しかもサイズの拡大により、従来型より余裕をもって座ることができる。
また、ラゲッジスペースはフロアが低くフラットで、9インチのゴルフバッグが3個収納可能だ。
センターコンソールボックス、オーバーヘッドコンソール、前席のシートバックポケットやリアコンソールボックスなど、グレードにもよるが室内も前・後席とも収納スペースは豊富に用意されている。
新型トヨタ・ミライ シャシー
従来型ミライと新型ミライの最大の違いは、じつは駆動方式にある。
従来型ミライはFWD(前輪駆動)だったが、新型ミライはRWD(後輪駆動)を採用しているのだ。それゆえ、スタイリングやプロポーションが大きく変わっている。
FR高級車用として定評のあるTNGA「GAーL」プラットフォームをベースに、リアなど各部の構造を見直し、徹底的にボディ剛性は強化されている。
小型・高出力化したFC(燃料電池)スタックはフロントのフード下に、モーターと駆動用バッテリーはリアに配置する。水素タンクも含めたFCシステムの最適な配置により、前後50:50の理想的な重量配分を実現している。
サスペンションは前後ともにマルチリンク式。最低地上高は、従来型の130mmに対し、新型は155mmと25mmアップしている。
踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、どこまでもスムーズに伸びるFCVならではの加速特性を楽しみながら、高剛性ボディによる上質な乗り心地に加え、エンジン振動や騒音がない燃料電池自動車ならではの静粛性は大幅に向上しているという。
つまり新型ミライは、環境性能に加えて、「走ることが楽しく快適なクルマ」としての完成度を追求した形となる。