【価格/補助金は?】トヨタ、新型ミライ発表 内装/スペックを解説 後輪駆動で航続距離850km 発売日は12/9
公開 : 2020.12.09 12:00 更新 : 2021.01.28 18:23
新型トヨタ・ミライ パワートレイン
FCシステムは従来型ミライから刷新され、燃料電池自動車としての性能を大幅に向上している。
FCスタックの体積出力密度は従来型の3.1kW/Lから世界トップレベルの4.4kW/Lへ、最高出力は155psから174psへとアップしている。
駆動モーターのパワースペックは、従来型の最高出力154psと最大トルク34.2kg-mから、182ps/30.6kg-mと、最高出力はアップしているが最大トルクは少しダウンしている。
フロアトンネルのスペースも活用して水素搭載量は、従来型ミライの4.6kgから5.6kgに拡大。
また、FC昇圧コンバータのSiC半導体採用や、2次電池としてリチウムイオン電池を採用したことなどにより、ユニット損失を低減。さらに、FCスタックの性能向上に加え、それを活用する触媒リフレッシュ制御の導入により、発電効率も約10%向上させている。
これらにより、従来型比で約30%増の、850km(Gグレード)の航続距離を実現した。
新型トヨタ・ミライ 装備
プレミアムカーとなった新型ミライは、安全&快適装備ともトヨタの最高レベルのもので充実させている。
予防安全パッケージの「トヨタ・セーフティセンス」は、プリクラッシュセーフティを交差点事故に対応したものや衝突回避操舵支援機能も備えるなど、最新のシステムを搭載している。
AI技術を取り入れた高度運転支援技術の「トヨタ・チームメイト」や、自動車専用道路での運転において、ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知・判断・操作を支援し、車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを実現する「アドバンスド・ドライブ(2021年に装着車を発売予定)」を設定。
さらには駐車場での操作において、ドライバー監視のもとで、判断・操作を支援してスムーズな駐車を実現する「アドバンスド・パーク」の装着車を用意した。
また、燃料電池自動車ならではの給電機能も備えている。
災害等の緊急時に、外部給電器(別売)の接続により大出力の電力を住宅・電気製品に供給するDC外部給電システムと、非常時給電システム付きの2か所のアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)が備わる。この非常時給電システムでは、一般家庭では約4日間の給電に対応するという。
快適装備としては、全グレードにエグゼクティブ・パッケージを設定。リアに要人が乗車する法人需要を想定したもので、助手席のスライド操作を運転席側から行えるスイッチや、可倒式の助手席ヘッドレストを装備し、後席乗員の快適性を高めている。