【輸入車は少し寝かせる?】Cクラスや3シリーズを50~90万円安く買うコツ 走行距離100km以下なら200万円安い?
公開 : 2021.01.11 05:45 更新 : 2021.10.22 10:13
低走行車は、現金で買って廃車にするまで乗るのがオトク
自動車ローンを使って購入する時は、サービス内容や金利も比べる。輸入車の新車販売では、残価設定ローンを中心に、年率0.1%-2.9%といった低金利を設定することが多いからだ。しかし中古車では低金利を利用しにくい。
中古車ローンの解決方法としては、銀行や信用金庫などのマイカーローンが考えられる。資格審査などが厳しい場合もあるが、中古車にも使えて、金利は年率1.9-4.9%と低めの設定が多い。新車を買う時は低金利のディーラーローン、金利が高めな中古車では銀行などのマイカーローンを推奨したい。
以上の事柄を考えると、走行距離の少ない中古車では現金購入が好ましい。とくにフルモデルチェンジの迫った車種、あるいはフルモデルチェンジを受けて旧型になった車種は、価格が安い代わりに数年後の売却額も大幅に下がる。
つまり、リセールバリューに期待できないから、廃車にするまで乗るのが一番得策だ。現金で買って長く乗ることが、走行距離の短い輸入中古車を選ぶコツになる。
とくに最近の輸入車は、フルモデルチェンジをおこなっても外観の変化が小さい。もともとブランド別に明確な特徴があり、今はデザインの進化も安定期に入ったから、新旧モデルを並べないと違いが分かりにくい車種も増えた。
このような場合、走行距離の短いモデル末期の中古車を安く買って、その直後に新型へフルモデルチェンジしても、古くなったことをあまり意識しないで済む。
今は各ブランドともにSUVの輸入中古車がねらい目
2020年はコロナ禍の影響により、輸入車の新車登録台数は、前年に比べて約15%少ない。20%前後減ったブランドもあり、輸入車の販売店では「全体的に車両売買の動きが大人しかった」と振り返る。
しかし、2021年に入ってコロナ禍も収まれば(油断は禁物だが)、再び輸入も活発になって販売促進に力を入れる。そうなると在庫車を中古車におろす頻度も増えて、走行距離の少ない中古車もねらい目になりそうだ。
とくにフルモデルチェンジを行って1年から1年半を経過すると、新型になったことで活発に輸入された車両の在庫車が放出される。また、今は各ブランドともに人気のカテゴリーとされるSUVの輸入台数が多い。
新車需要が一巡すると、走行距離の短い中古車に変わる。こういった車種は、新車販売の値引きも増えるから比較する必要もあるが、割安に買えるチャンスを見つけやすい。
さらに、フランス車には、これはオトク!と思える走行距離の短い中古車も多い。趣味性の強い中古車を低価格を条件に選び、今までとは違うブランドに乗ってみるのも楽しい。
ちょっとアテがはずれても「安かったから、まぁイイか」と受け流せる。カジュアル感覚の新しい輸入車選びだ。