【クラストップの質感】新型日産キャシュカイ インテリアを一部公開 上級装備を多数採用
公開 : 2020.12.10 06:05
筋肉質なエクステリアデザイン
日産が「先駆的」なクロスオーバーと呼ぶ3代目キャシュカイは、欧州で300万台以上、全世界で500万台以上販売された歴代モデルをベースに、セグメントをリードすることを目指している。
英国で設計、製造され、既存のディーゼルエンジンは廃止される。
今のところ、新型のエクステリアを確認できる画像は、カモフラージュされたプロトタイプと、ヘッドライトを拡大したティザー画像のみ。
しかし、プロトタイプの画像を見る限り、全体的なプロポーションは大きく変わらないものとなっている。フロントマスクは、あまり過激ではないものの、新型ジュークのデザインにインスパイアされているようだ。
日産欧州法人の商品企画責任者であるマルコ・フィオラバンティは、デザインの目的は「より筋肉質でありながらダイナミックなイメージ」で、「このセグメントで最高のスタンス」を提供することにあるとしている。それを実現するために、より広いトレッド幅、より大径のホイール、より強いショルダーラインを採用したという。
先代モデルよりも大型化しているが、Cセグメントのサイズは維持している。トランク容量も50L拡大された。
クラス最高の乗り心地を実現
キャシュカイの土台となるのは、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-Cプラットフォームの新バージョンで、電動化に対応するための改良が施されている。日産によると、効率性とダイナミクスの両方を向上させるため、軽量化と高剛性を実現しているという。
現行モデルよりも超高張力鋼板の比率が高く(20%から30%へ)、床下構造の剛性が向上している。また、ボディの主要な接合部には構造的な接合が施されており、強度がさらに向上。全体的に先代モデルと比較して41%向上している。
同時に、テールゲートに複合材を、ドアとボンネットにアルミを採用したことで21kgの軽量化を実現。ボディ全体で60kgの軽量化に成功した。
サスペンションのレイアウトは引き継がれた。最大19インチのホイールを備えた二輪駆動モデルでは、リアにトーションビームを採用。20インチホイールの四輪駆動モデルでは、マルチリンク式を採用している。
日産によると、トーションビームに垂直方向に配置されたスポッティングとダンパーが、「優れたアンチロール性能を維持しながら、落ち着きのある乗り心地」を実現しているという。
一方、ロードノイズを低減するためにブッシュを介してサブフレームに取り付けられたマルチリンクは、「乗り心地とダイナミックなレスポンスのバランスはセグメント最高クラス」とされている。