【とっても難しい】クルマにとっての、コスパとは? 注目のノート/フィット/ヤリスを比較してみた
公開 : 2020.12.13 05:45 更新 : 2021.10.22 10:13
クルマのコストパフォーマンス。簡単には比べられない自動車ならでは事情が。それを踏まえ、注目のノート/フィット/ヤリスでコスパを比較しました。
クルマのコスパ、優劣の判断が難しい
クルマに限らず、さまざまな商品やサービスに「コスパ(コストパフォーマンスの略称)」という言葉が使われる。
費やした費用や時間に対して、どれだけの効果や価値が得られたか、という意味だ。「費用対効果」ともいわれる。
クルマの場合は、どのような車種のコスパが高いのかを改めて考えたい。
クルマのコスパは主に「機能、装備、質感と価格のバランス」で決まる。
機能が優れ、装備も充実していて、質感も高く、なおかつ価格の割安なクルマがコスパも優れていることになる。
ただしクルマの機能や装備は、ほかの商品に比べて大幅に多い。
パソコンやスマートフォンの機能も多岐にわたるが、それは主にアプリケーションやソフトウェアによるものだ。
それに比べるとクルマは、サイズも大きく、膨大なメカニズムによって構成されている。
走行性能を大雑把に分類しても、動力性能/加速性能、走行安定性、乗り心地に分類される。燃費性能も大切だ。
クルマのカタログやウェブサイトに掲載される主要諸元表を見ると、さまざまなメカニズムや性能のあることがわかる。
さらに居住空間も 調度品とは異なる
さらにクルマには居住空間としての機能もあり、車内の広さ、シートの座り心地、荷室の広さや収納性、内装の質感なども問われる。
居住空間といっても固定された家屋とは異なり、クルマは高速で走るから、乗員の体が常に安定していることも求められる。
衝突時にシートがはずれたり壊れたりせず、ボディを中心に乗員を守ることも大切だ。家屋に設置された調度品とは機能とコストが大幅に異なる。
クルマには安全性から快適性を高めるものまで装備も豊富だ。クルマのカタログやウェブサイトに掲載される主要装備品表を見ると、車内の快適性を高めるエアコンやシートヒーターから、LEDヘッドランプ、アルミホイール、エアロパーツなどの外装パーツまで幅広い。
特に近年では、安全性を高める衝突被害軽減ブレーキ、長距離ドライブ時の快適性を向上させる運転支援機能、カーナビを含めて各種の情報を表示するモニター画面、SOSの発信も可能な通信機能などが採用されている。
このほかドアの開閉音、エンジンノイズの音質、ドアトリムなどの肌触りといった感覚的な要素も含まれる。
クルマのコスパは、これらをすべて考慮した上で算出されるため、ほかの商品に比べると優劣の判断が難しい。