【ハンドリングの向上希望】ルノー・メガーヌ TCe 140 RSラインへ試乗 フェイスリフト

公開 : 2020.12.21 10:25

好印象なハッチバックではあるけれど

サスペンションは衝撃吸収に優れるが、グリップレベルは特段高いわけではない。コーナリング中に隆起部分を通過すると、不快な振動を生じることも。どちらかといえば安心感を削ぐ挙動で、ドライバーを鼓舞するわけではない。

ステアリングホイールの操舵感も、切り始めの反応でややスムーズさに欠ける印象。ドライバーの意図通りに、操りやすく感じるハンドリングではない。自信を持って運転できる、フォード・フォーカスとは異なる。

ルノー・メガーヌ TCe 140 RSライン(英国仕様)
ルノーメガーヌ TCe 140 RSライン(英国仕様)

マルチセンス機能を介して、ステアリングホイールの重さやアクセルレスポンス、エグゾーストノート、車内照明などの設定を変えることは可能。だが機能性より、売り文句的な要素が強い。操舵感は変化しないようだった。

快適性重視のシャシー設定は、決して悪いわけではないものの、フォード・フォーカスのような快適さと楽しさとの高次元での両立はできていない。ドライバーが熱い走りを求めても、メガーヌは完全には受け止めてくれない。

小変更を受けた後でも、今までどおりメガーヌの小洒落た見た目に変わりはない。ハンサムなハッチバックだ。同時に、ハッチバックのクラストップへ押し上げるほどの変化でもない。

モデル中期のフェイスリフトでは、期待通りのハンドリングの改善は叶わなかった。次期モデルの登場に、期待するしかないのだろうか。

ルノー・メガーヌ TCe 140 RSライン(英国仕様)のスペック

価格:2万4155ポンド(326万円)
全長:4359mm
全幅:1814mm
全高:1447mm
最高速度:204km/h
0-100km/h加速:9.4秒
燃費:16.7km/L
CO2排出量:136g/km
車両重量:1336kg
パワートレイン:直列4気筒1333ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:140ps
最大トルク:24.4kg-m
ギアボックス:6速マニュアル

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