【最高速度480km/h!】ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート 日本法人が新体制で公開

公開 : 2020.12.16 11:55  更新 : 2021.10.11 09:38

ケーニグセグ・ジェスコの最高速仕様となる「ジェスコ・アブソリュート」が日本披露されました。最高速度480km/hを謳う怪物。ケーニグセグの日本での新体制も発表されています。

ケーニグセグ 日本法人の新体制とは

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

海外ハイパーカーを軸とした輸入車を取り扱うビンゴスポーツが、自動車輸入事業を刷新するという。

その内容の1つは、パガーニ・アウトモビリ社との日本国内での車輌販売権が2020年12月2日をもって契約満了となったこと。

ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート
ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート    上野和秀

2012年から8年間継続したビンゴスポーツによる国内販売が終了した形になる。

ビンゴスポーツは新たなステージへの進出として、スウェーデンのメガ/ハイパーカー・メーカーであるケーニグセグ・オートモーティブ社との国内事業をより発展させることを決定。

2016年に設立した日本法人の「ケーニグセグ・ジャパン」を組織改編し、新たに「ケーニグセグ・ビンゴスポーツ」として再スタートする。

具体的には、ケーニグセグ・ブランドのシェア拡大を目指し、これまで以上に強力な体制での事業展開を行っていく。

最高速仕様のジェスコ、日本上陸

CEOは「ケーニグセグ・ジャパン」を率いた七五三木敏幸氏が、新体制でも続投。

報道発表に登壇した七五三木氏は、「ケーニグセグはこれまで次々と革新的ファクトを築き、絶え間なくチャレンジを続けてきました。私はケーニグセグに携われることに特別な想いを抱いています。我々の新たなチャレンジにご期待ください」と述べている。

ケーニグセグ・ビンゴスポーツのCEOを務める七五三木敏幸氏。
ケーニグセグ・ビンゴスポーツのCEOを務める七五三木敏幸氏。    上野和秀

また、ビンゴスポーツでは、EVのハイパーカー・メーカーであるクロアチアのリマック・アウトモビリ社と新たに業務提携を締結。2021年度から順次、新型車を日本国内で発表する予定だ。

ケーニグセグ、リマックという2本柱とともに、環境配慮型のハイブリッド車やEVによる次世代ハイパーカーの分野を軸に、事業展開を再構築してゆくという。

今回の新体制発表の会見では、既報のケーニグセグ・ジェメーラが公開されたほか、ケーニグセグ・ジェスコの最高速仕様であるロードラッグ・バージョンの「アブソリュート」が披露されたのでご紹介しよう。

ジェスコ・アブソリュートとは

サーキットでの性能を追求したケーニグセグ・ジェスコは、日本では今年1月の東京オートサロンで発表され、AUTOCAR JAPANでも実車を紹介している。

2020年3月に発表された「ジェスコ・アブソリュート」は、ケーニグセグ最速モデルを目指して開発された最高速度仕様である。

ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート
ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート    上野和秀

日本披露には、ケーニグセグ社からクリスタ氏も参じ、このモデルの車両説明を行った。

超高速域での空気抵抗を可能な限り低減するためにボディ表面は滑らかに。サーキット・バージョンにあった大型のリアウイングやカナードは捨て、Cd値は0.278まで向上。

リアカウルには、超高速時の直進安定性を高めるF1やLMPマシンに備わるシャークフィンとは異なり、V字状に配された一対のフィンを装備したのがスタイリングの特徴。

また超高速時の気流を合理化するために、85mm延長されたエアロテールが採用されている。

このほか、リアホイールには車両後方の流気を整えるためのベーンが組み込まれた。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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